【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が3月下旬に全面解除され、新規感染者数が減少するのに伴い人流が活性化し、緩やかな回復基調が続いておりました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化や歴史的な円安の進行により、エネルギー価格や原材料価格が高騰し、物価上昇が顕著となり、さらには7月上旬以降、新型コロナウイルス変異株の爆発的な感染再拡大が起きるなど、景気の先行きがますます不透明となっております。
食品業界におきましては、コロナ禍における新しい生活様式に基づく消費者需要の変化への対応が求められているなか、エネルギー価格や原材料価格の先行き不透明感、新型コロナウイルス感染症の終息が見込めない不安感、物価上昇に伴うお客さまの節約志向や低価格志向の高まりなど、経営環境は一層厳しさを増してきております。
このような状況の中で、当社では本年6月の製品価格改定の影響もあり、売上高は4,094百万円(前年同四半期比5.8%増)となりましたが、損益面につきましては、原材料価格の高騰や本年3月に完成した佐賀工場の減価償却費が増加したこと等により、営業利益は228百万円(前年同四半期比50.2%減)、経常利益は248百万円(前年同四半期比48.2%減)、四半期純利益は166百万円(前年同四半期比48.4%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ312百万円減少しました。これは主に現金及び預金が231百万円増加したものの、未収消費税等が388百万円、減価償却等により有形固定資産が146百万円減少したこと等によるものであります。
また、負債は、前事業年度末に比べ366百万円減少しました。これは主に未払金が244百万円、長期借入金が144百万円減少したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ225百万円増加し、資金残高は1,483百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は659百万円となり、前年同四半期と比べ386百万円増加しました。これは主に未収消費税等の増減額が388百万円減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は192百万円となり、前年同四半期と比べ1,119百万円減少しました。これは主に有形固定資産の取得による支出が1,120百万円減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は241百万円(前年同四半期は1,861百万円の収入)となりました。これは主に長期借入れによる収入が2,000百万円減少したこと等によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、研究開発費として特に計上すべき金額はありません。