【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、国内の行動制限や海外からの入国制限が緩和され、経済活動が緩やかな回復基調で推移しました。一方で、世界的な資源・食糧価格高騰による国内物価の上昇や頻発する自然災害の発生等、経済・社会に深刻な影響を及ぼしております。
国内紙流通業界におきましては、イベント関連やインバウンド関連の印刷用紙需要は回復してきたものの、伝票・帳票類等の情報用紙分野では、デジタル化進展による需要減が一段と加速しております。また、「物流2024年問題」による物流コストの更なる上昇に対応すべく、輸送・保管効率の改善が急務となっております。
このような状況下で当社グループは、安定供給と適正価格を維持した販売に努めるとともに、プライベートブランド商品をはじめ、環境に配慮した森林認証紙の販売促進等に積極的に取り組んで参りました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりであります。
① 財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて192百万円減少し10,006百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が606百万円、未収入金が113百万円それぞれ減少し、電子記録債権が595百万円増加したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて210百万円減少し6,154百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が234百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて18百万円増加し3,851百万円となりました。これは主に、利益剰余金が5百万円、その他有価証券評価差額金が12百万円それぞれ増加したことによるものであります。
② 経営成績
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,308百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益43百万円(前年同期は営業利益1百万円)、経常利益60百万円(前年同期比172.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益39百万円(前年同期比224.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(洋紙卸売事業)
売上高は4,291百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益(営業利益)は135百万円(前年同期比96.4%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
売上高は26百万円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益(営業利益)は11百万円(前年同期比0.1%減)となりました。
(物流事業)
売上高は72百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益(営業利益)は4百万円(前年同期比39.2%減)となりました。
(2)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。