【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、長期化するロシア・ウクライナ情勢や円安進行による資源
価格の高騰により、依然として厳しい環境が続きました。未だ収まらないコロナ禍に加え、あらゆる生活用品
価格の上昇は、個人消費や企業収益を圧迫し、国内経済・社会に深刻な影響を及ぼしております。
国内紙流通業界におきましても、原燃料価格の高騰・物流コストの上昇による製紙メーカー各社の大幅な価格
修正や、情報・広告分野を中心にデジタル媒体へのシフトが加速し、一層厳しさを増しております。
このような状況下で当社グループは、市況動向を丁寧に説明しながら適正価格販売に注力し、グループ全体で
連携して、収益改善に取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりであります。
① 財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて394百万円増加し、10,086百万円と
なりました。これは主に、現金及び預金が478百万円、電子記録債権が280百万円、商品が281百万円それぞれ
増加し、受取手形及び売掛金が540百万円減少したためであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて329百万円増加し、6,329百万円と
なりました。これは主に、支払手形及び買掛金が413百万円増加したためであります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度に比べて65百万円増加し、3,757百万円と
なりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が82百万円増加し、利益剰余金が16百万円減少したためで
あります。
② 経営成績
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高12,191百万円(前年同期比25.8%増)、営業利益15百万円
(前年同期は54百万円の損失)、経常利益43百万円(前年同期は45百万円の損失)、親会社株主に帰属する
四半期純利益16百万円(前年同期は67百万円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(洋紙卸売事業)
売上高は12,123百万円(前年同期比25.8%増)、セグメント利益(営業利益)は209百万円(前年同期比49.1%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
売上高は82百万円(前年同期比41.9%増)、セグメント利益(営業利益)は34百万円(前年同期比76.8%増)
となりました。
(物流事業)
売上高は223百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益(営業利益)は19百万円(前年同期比23.4%減)
となりました。
(2)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の
分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。