【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況
(財政状態の分析)
当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ249百万円増加の11,536百万円となりました。これは
主に、受取手形及び売掛金は171百万円減少しましたが、仕掛品が173百万円、商品及び製品が70百万円、原料及び
貯蔵品が68百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
負債につきましては、前事業年度末に比べ84百万円増加の4,650百万円となりました。これは主に、支払手形及
び買掛金は180百万円減少しましたが、借入金が270百万円増加したことによるものです。
また、純資産は前事業年度末に比べ165百万円増加の6,885百万円となり、自己資本比率は59.7%(前事業年度末
59.5%)となりました。
(経営成績の分析)
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が第5類へ引き下げられ、各種規制の緩和により緩やかな回復の動きが見られました。しかしながら、長期化するウクライナ情勢などの影響を受けた食料・エネルギー等の供給問題や価格高騰、為替の円安に加え、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しする不安要素となっています。
このような状況の中で、国内売上高は、1,530百万円と前年同期(1,427百万円)に比べ、103百万円(7.2%)の増収となりました。これは、医薬用中間物及び界面活性剤が減少したものの、農薬用中間物及び機能性用中間物が増加したためです。
輸出売上高は、182百万円と前年同期(45百万円)に比べ、136百万円(301.4%)の大幅な増収となりました。これは、医薬用中間物が大幅に増加したためです。
この結果、総売上高は1,712百万円となり、前年同期(1,472百万円)に比べ239百万円(16.3%)の増収となりました。また、輸出比率は10.6%(前年同期 3.1%)となりました。
利益につきましては、固定費の増加や原材料価格の上昇等はありましたが、売上高の増収、棚卸資産の増加等により、営業利益は251百万円(前年同期 76百万円)となりました。営業外収益では、受取配当金26百万円等もあり、経常利益は295百万円(前年同期 119百万円)、四半期純利益は197百万円(前年同期 90百万円)となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題については、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発費の総額は57百万円です。なお、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)生産及び販売の実績
当第1四半期累計期間における、生産及び販売実績は、下記のとおりであります。
なお、当社の事業は、有機化学合成に基づく中間物の製造、販売、研究及びサービス等を行う単一セグメントであるため、セグメント情報を記載しておりませんので、「生産及び販売の実績」については製品の種類別ごとに記載しております。
① 生産実績
区分
生産高(千円)
前年同四半期比(%)
前第1四半期累計期間
当第1四半期累計期間
医薬用中間物
248,011
120,219
△51.5
農薬用中間物
819,147
1,166,063
+42.4
機能性用中間物
67,174
86,548
+28.8
その他用中間物
5,982
0
△100.0
界面活性剤
95,512
104,300
+9.2
合計
1,235,828
1,477,133
+19.5
② 販売実績
区分
販売高(千円)
前年同四半期比(%)
前第1四半期累計期間
当第1四半期累計期間
医薬用中間物
87,656
195,230
+122.7
農薬用中間物
1,137,429
1,221,567
+7.4
機能性用中間物
113,357
173,145
+52.7
その他用中間物
21,778
18,634
△14.4
界面活性剤
111,156
95,875
△13.7
その他
1,303
8,149
+525.2
合計
1,472,681
1,712,602
+16.3
(注)主な輸出先、輸出販売高の増減は、次のとおりであります。
輸出先
輸出販売高(千円)
前年同四半期比(%)
前第1四半期累計期間
当第1四半期累計期間
北米
18,904
21,135
+11.8
欧州
22,910
158,440
+591.6
アジア他
3,596
2,720
△24.4
合計
45,410
182,295
+301.4