【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、資源価格の高騰や長期化するインフレの進行に一服感がみられるなか、全般に景気は緩やかな回復傾向にありましたが、米国や欧州の金利上昇の長期化などによる景気後退の懸念の高まりや、中国における市況の悪化および投資の減速、為替相場の変動などにより、依然として先行きが不透明な経済情勢が続きました。
当社グループの主要関連市場におきましては、小型プリンターの需要については全般に低調となりました。また、主力の工作機械の需要はこれまで好調に推移していた海外市場は勢いがなく低調となり、国内市場の需要も回復が進みませんでした。
このような状況のなか、当第3四半期連結累計期間の売上高は、全体に為替の円安による影響を受けたものの、主に工作機械の売上が減少に転じたことから607億6千8百万円(前年同期比1.4%減)となりました。利益につきましては、営業利益は96億5千8百万円(同4.0%増)、経常利益は100億7千5百万円(同9.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は70億6千5百万円(同7.5%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
なお、第2四半期連結会計期間より株式会社スマート・ソリューション・テクノロジー(以下「SST社」という)を新規連結し「特機事業」に含めております。
(特機事業)
小型プリンターでは、これまで好調に推移していたmPOS向け需要が低調となったものの、為替の円安の影響を受けたことなどから、売上は増加しました。地域別の売上につきましては、米国市場や欧州市場は主に為替の円安の影響などから売上は増加しました。一方、国内市場は市況が低調に推移するものの、SST社の新規連結により売上は大幅に増加しました。
以上の結果、当事業の売上高は128億4千7百万円(前年同期比7.8%増)と増収となり、営業利益は21億7千5百万円(同1.8%増)と前年同期並みとなりました。
(工作機械事業)
CNC自動旋盤では、全般に為替の円安の影響を受けるなか、年初より欧米市場を中心に前期からの受注残の消化を進めていたものの、主に中国市場の回復の遅れなどにより売上は減少しました。地域別の売上につきましては、米国市場では医療関連は堅調に推移したものの、全般に売上は減少しました。また、欧州市場では自動車関連を中心に売上は大幅に増加しました。一方、アジア市場では中国において前期後半から続く設備投資への慎重な動きなどから自動車関連を中心に低調に推移し、売上は大幅に減少しました。また、国内市場では依然として自動車関連が振るわないことなどから売上は大幅に減少しました。
以上の結果、当事業の売上高は479億2千1百万円(前年同期比3.7%減)と減少し、営業利益は89億3千6百万円(同3.8%増)と増益となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産は、棚卸資産が増加したものの、現金及び預金や売上債権が減少したことなどにより、前期末に比べ14億8千8百万円減少の980億4千9百万円となりました。負債は、仕入債務や未払法人税等が減少したことなどにより、前期末に比べ99億5百万円減少の165億4千4百万円となりました。純資産は、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加などにより、前期末に比べ84億1千6百万円増加の815億4百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は13億8千万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
