【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波により感染者が急増したものの、行動制限がなかったことで持ち直しの動きが続きました。一方、急激な円安の影響がある中、ウクライナ情勢の長期化等もあり燃料価格・電気料金等のエネルギー価格の上昇や、世界的な物流混乱によるサプライチェーンの不安定化もあり、先行き不透明な状況が続いております。食品業界におきましても、外食を中心に持ち直しの動きが続いているものの、本格的な回復には至っておりません。また、原材料価格やエネルギー費等の上昇については、販売価格への転嫁の動きも見られますが需要の変化もあり、経営環境は厳しさを増しております。このような環境のなかで、当社グループにおきましては、お客様と従業員の安全確保を第一とし、市場環境変化への対応を行いながら、販売力の強化、お客様のニーズを捉えた商品開発、製品の安定供給に努めて参りました。その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高に関しましては、外食分野が前年同期比で増加したことや価格改定を実施したこと等から、249億4千1百万円(前年同期比3.0%増)となりました。利益面に関しましては、原材料価格及びエネルギー費の高騰等により、営業損失は3億4百万円(前年同期は営業利益2億6千7百万円)、経常損失は2億8千7百万円(前年同期は経常利益2億9千2百万円)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失につきましては、2億3千9百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億8千7百万円)となりました。事業部門の区分別の売上高は、次のとおりであります。なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、部門別により記載しております。冷凍食品部門につきましては、上記の影響により197億8千8百万円(前年同期比3.0%増)となりました。日配食品部門につきましては、37億4千3百万円(前年同期比0.6%増)となりました。缶詰部門等につきましては、14億8百万円(前年同期比8.6%増)となりました。
資産につきましては、主に製品及び原材料が増加したこと等により、当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末に比べ13億4千1百万円増加し、399億1千9百万円となりました。負債につきましては、主に短期借入金及び買掛金が増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ16億3千2百万円増加し、249億8千5百万円となりました。純資産につきましては、主に利益剰余金が減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ2億9千万円減少し、149億3千4百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第2四半期連結累計期間末に比べ4億3千4百万円増加し、33億9千7百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費8億7千7百万円、売上債権の減少額1億1千6百万円、棚卸資産の増加額11億6千8百万円、仕入債務の増加額5億4千2百万円等により2億3千2百万円の資金収入(前年同期は12億3千万円の資金収入)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出6億9千2百万円等により8億2千9百万円の資金支出(前年同期は2億1千4百万円の資金支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増加額7億8千8百万円、長期借入れによる収入10億円、長期借入金の返済による支出10億2千5百万円等により5億2千4百万円の資金収入(前年同期は9億7千9百万円の資金支出)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2億4千7百万円であります。