【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスからの社会経済活動の正常化が進む中、緩やかな持ち直しが続く一方で、資源エネルギー費用や原材料価格の高騰に加えて、急激な為替相場の変動など、引き続き先行き不透明な状況にあります。このような状況の中、当社グループにおいては、ミッションである「豊かで多様なライフスタイル“Global Life Style”の提案とその進化・創造の支援」の実現に向け、事業セグメントごとの事業進捗に合わせた成長戦略を実行しております。2023年5月には株式会社バーニーズジャパンを連結子会社とし、更なる事業領域の拡大を図るとともに、グループ会社間のシナジー効果の発揮を意識した取り組みを強化しております。また、脱炭素社会の実現に向け、CO2可視化ツールの導入をするなど、サステナブルへの取り組みも推進しております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、アセット・サービス事業において前年に大型の不動産案件の計上があった反動により、売上高23,683百万円(前年同期比1.8%減)、営業損失1,177百万円(前年同期は492百万円の損失)、経常損失1,038百万円(前年同期は145百万円の損失)となりました。しかしながら、株式会社バーニーズジャパンを子会社化したことに伴う負ののれん発生益4,398百万円を特別利益に計上する一方、棚卸資産評価損436百万円や契約損失引当金繰入額796百万円等を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,972百万円(前年同期は41百万円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、当第2四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
(ギフトソリューション事業)当事業セグメントにおきましては、主に贈物としての洋菓子や雑貨、生活関連用品の販売を行っております。従来の返礼ギフトだけではなく、お祝いマーケットなどに積極的に参入し、オリジナル商品の開発に力を入れ、さらに、オリジナルスイーツブランド「THE SWEETS」のポップアップ展開を進め新規顧客獲得と、認知度向上に努めました。また、前年3月に終了した国土交通省が発行するグリーン住宅ポイント事業への商品供給による売上げの反動減が生じておりますが、オンライン販売は、好調に推移しており、新規スポットでの官公庁案件を獲得しております。損益面においても前年の反動減の影響が継続しており減収となっております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、16,811百万円(前年同期比3.2%減)となり、セグメント損失は232百万円 (前年同期は202百万円の損失)となりました。
(リテール事業)当事業セグメントにおきましては、従来のインバウンド店舗運営に加え、5月よりアパレルを中心としたセレクトショップを運営している株式会社バーニーズジャパンが連結子会社となり、売上規模は拡大しております。インバウンド店舗運営においては、大阪道頓堀店のリニューアルオープンや銀座コア店を新規出店、訪日外国人観光客のニーズに応えるために、メイドインジャパンの高品質で安心の人気商品を多彩に展開しており、店舗拡大の取り組みを推進いたしました。株式会社バーニーズジャパンにおいては、会員様向けの先行優待や秋冬商品新規投入により売上げは好調に推移しており、セール期間の短縮などで粗利改善を図りました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間において、5月に株式会社バーニーズジャパンを連結子会社としたことや、インバウンド店舗の営業再開などの影響により売上高は、4,283百万円(前年同期比187.3%増)となり、セグメント損失は66百万円 (前年同期は113百万円の損失)となりました。
(トレーディング事業)当事業セグメントにおきましては、中国国内での小型家電販売とオンライン販売、飲食店運営および、日本から中国への小型家電や日用品の輸出を行っております。中国国内の子会社が運営しているオンライン販売において、消費者行動の変化への対応遅れの影響が、継続しており業績は伸び悩む結果となっておりますが、新たに、中国の取引先と直接取引を始めた携帯・PC関連アクセサリーの輸入・販売を本格的に開始し強化を図っております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、1,968百万円(前年同期比50.4%減)となり、セグメント損失は98百万円 (前年同期は138百万円の損失)となりました。
(アセット・サービス事業)当事業セグメントにおきましては、商業施設物件の仲介業を行っており、管理している商業施設およびグループ遊休不動産の効率化に向けて、キャッシュ・フロー改善、コスト圧縮による利益改善に取り組んでおります。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、620百万円(前年同期比52.3%減)となり、セグメント損失 は239百万円 (前年同期は504百万円の利益)となりました。
(2)財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末の総資産は、42,980百万円(前連結会計年度末40,944百万円)となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が2,071百万円減少したものの、株式会社バーニーズジャパンを子会社化したことにより棚卸資産が3,713百万円増加したことによるものであります。(負債)負債合計は、20,643百万円(前連結会計年度末20,617百万円)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1,413百万円、電子記録債務が416百万円減少したものの、短期借入金が850百万円、契約損失引当金が596百万円、資産除去債務が540百万円増加したことによるものであります。(純資産)純資産合計は、22,336百万円(前連結会計年度末20,327百万円)となりました。純資産の増加は、主に、利益剰余金が1,972百万円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,353百万円減少し、8,327百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,820百万円の支出(前年同期は1,339百万円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,959百万円、売上債権の減少3,711百万円があったものの、負ののれん発生益4,398百万円、棚卸資産の増加額306百万円、仕入債務の減少額2,681百万円があったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、474百万円の支出(前年同期は43百万円の収入)となりました。これは主に、長期貸付金の回収による収入180百万円、敷金及び保証金の回収による収入207百万円があったものの、有形固定資産の取得による支出303百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出467百万円があったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、899百万円の収入(前年同期は109百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額の増加850百万円があったことによるものです。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」中の「優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」の記載について重要な変更はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計方針及び見積り」の記載について重要な変更はありません。