【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症の法的な分類が5類に移行し、経済社会活動がより一層正常化に向かったことで、国内の景気は穏やかな回復基調で推移いたしました。その一方で他国と異なる金融政策の継続などに伴う為替の円安基調などから、エネルギー価格や物価上昇に歯止めが掛からない状態が続いております。また海外では欧州地域における多くの混乱の長期化や、各国政府による金融引き締め等を背景とした景気の冷え込み、さらには中国経済の減速懸念など、依然として先行き不透明な状態が続いております。このような情勢のもと、当社の属するカーアフターマーケットにおいて当社グループは、新型コロナウイルスの感染症法の分類が5類に移行したことに伴い、出張による海外営業活動を一層強化するとともにWeb会議ツールなども併用することで、より効果的に海外代理店等との緊密な連携を深めるための営業活動に努めてまいりました。また、国内では有力販売店を招いた工場見学会や製品説明会、国内および中国ではメディア向けの製品試乗会を開催し、当社製品のアピールにも力を注いでまいりました。しかしながら、「EnduraPro」シリーズを始めとする各種製品群がアジア地域を中心に好調を維持した一方で、北米の売上が第1四半期と同様に大きく落ち込んだことや、国内販売も引き続き低調に推移したことなどから、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,565百万円(前年同期比8.9%減)となりました。損益においては生産量の増加や販売価格の見直しが奏功したことによる売上総利益率の大幅な改善があり、営業利益は362百万円(前年同期比 8.2%増)となりました。他方、前年同期における為替影響が今期は縮小傾向だったことなどから経常利益は453百万円(前年同期比 13.7%減)となりました。また親会社株主に帰属する四半期純利益については、中国の現地子会社における経済発展局からの法人所得税の還付金が今期にはなかったことから311百万円(前年同期比 28.2%減)となりました。
財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ364百万円増加し、8,360百万円となりました。これは主として、商品及び製品の増加によるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加し、2,202百万円となりました。これは主として、役員退職慰労引当金の増加によるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ352百万円増加し、6,157百万円となりました。これは主として、為替換算調整勘定の増加によるものであります。
キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ73百万円減少し、1,439百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は415百万円(前第2四半期連結累計期間913百万円の取得)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益の増加452百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果支出した資金は165百万円(前第2四半期連結累計期間272百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出162百万円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果支出した資金は371百万円(前第2四半期連結累計期間579百万円の支出)となりました。これは主として長期借入金の返済による支出206百万円によるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は125百万円であります。
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