【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の規制が緩和され、社会経済活動の正常化が進む中、緩やかな持ち直しの動きがみられました。一方、世界的な物価上昇や金融引締めによる影響もあり、依然として先行きは不透明な状況が続きました。こうしたなか、当第2四半期連結累計期間の売上高については、ガス事業の売上高が減少したものの、ヨウ素事業の売上高の増加などにより、2.8%増加の50,392百万円となりました。さらに、好調な市況を背景としたヨウ素販売価格の上昇などが寄与し、営業利益は32.3%増加の5,180百万円、経常利益は33.3%増加の5,615百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は30.6%増加の3,376百万円となりました。増減の比較については、全て「前年同期」との比較であります。また、当社グループの業績は、ガス事業の比重が高いことから、その性質上、気温などの影響により著しい季節的変動があります。セグメントごとの業績は次のとおりであります。<ガス事業> 輸入エネルギー価格の影響によりガス販売価格が上昇したものの、発電用途でのガス販売量が減少したことなどにより、売上高については2.8%減少の41,326百万円となりました。また、営業利益については導管投資に伴う減価償却費の増加などにより、6.6%減少の3,219百万円となりました。<ヨウ素事業>好調な市況を背景に、ヨウ素販売価格が上昇したことに加え、為替も円安で推移したため、売上高については52.9%増加の5,453百万円、営業利益については78.5%増加の3,214百万円となりました。<その他> 電力事業・建設事業の売上高が増加したことなどにより、売上高については22.4%増加の3,612百万円、営業利益については電力事業の収支改善などにより、77.1%増加の458百万円となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。なお、増減の比較については、全て「前連結会計年度末」との比較であります。<資産の部>流動資産は受取手形、売掛金及び契約資産の減少などにより、10.7%減少の38,342百万円となりました。また、固定資産は0.2%減少の66,769百万円となりました。以上の結果、資産合計は4.3%減少の105,112百万円となりました。<負債の部>流動負債は支払手形及び買掛金の減少などにより、45.4%減少の9,625百万円となりました。また、固定負債は0.7%減少の5,757百万円となりました。以上の結果、負債合計は34.4%減少の15,383百万円となりました。<純資産の部>純資産合計は利益剰余金の増加などにより、3.9%増加の89,729百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。なお、増減比較については、現金及び現金同等物の四半期期末残高については「期首」との比較、キャッシュ・フローについては「前年同期」との比較であります。<現金及び現金同等物の四半期末残高>当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の期末残高は、11,485百万円(45.1%減少)となりました。<営業活動によるキャッシュ・フロー>税金等調整前四半期純利益や減価償却費などにより、5,747百万円(22.3%減少)の収入となりました。<投資活動によるキャッシュ・フロー>有価証券及び投資有価証券の取得や有形固定資産の取得などにより、14,756百万円(1.1%増加)の支出となりました。<財務活動によるキャッシュ・フロー>配当金の支払いなどにより、425百万円(62.2%減少)の支出となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報当社グループの主な資金需要は、営業活動における運転資金及び投資活動における設備投資資金であります。運転資金は自己資金により、設備投資資金は自己資金のほか金融機関からの借入により調達しております。また、当社グループはグループファイナンスを導入しており、グループファイナンスを通じてグループ各社との間で必要な資金の融通を行っております。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は115百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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