【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行され、経済活動の正常化が進み、緩やかな回復の兆しが見られました。世界経済も総じて回復基調にあるものの、欧米における金融引き締め及び資源・原材料価格の高騰等が続いており、依然として先行き不透明な状況が続いています。このような状況の中、「デジタルサイネージ業界No.1」を目指すべく、引き続き積極的な拡大策を展開してまいりました。特にデジタルマーケティングに注力しWebからの情報収集を強化することにより、新しいマーケットや新規顧客も開拓することができており、スポーツ関連受注を含め案件数は増加いたしました。これらの結果、売上高1,599,999千円(前年同期比22.3%増)、営業利益11,027千円(前年同期は55,480千円の営業損失)、経常利益7,665千円(同57,774千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失4,679千円(同73,919千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。また、セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
①デジタルサイネージ関連事業デジタルサイネージ関連事業は3部門あり、機器リース部門では主にデジタルサイネージのリース、運営部門ではデジタルサイネージ向けを中心とした販促支援サービス(コンテンツ配信等のソフト面でのサービスやメンテナンスの他、新たな販促支援サービス)の提供、情報機器部門ではデジタルサイネージの製造・販売を行っております。機器リース部門、運営部門につきましては、リースや月額利用料の契約といったサブスクリプションサービスであることから、契約の増加が安定的な収益につながっております。特に、CMS(コンテンツマネジメントシステム)「DiSi cloud」は堅調に推移しており、契約数、売上ともに第1四半期連結累計期間に続き、増加いたしました。また、「AIサイネージソリューション」につきましても、契約数が着実に増加しており、今後も「DiSi cloud」を軸とし、AIサイネージソリューション等を連携したデジタルプラットフォーム「MiRAi PORT」を積極的に展開してまいります。情報機器部門につきましては、引き続き円安傾向という環境の中、仕入価格の高騰などの影響はありますが、上述のとおり、デジタルマーケティング、代理店との連携強化により、小売店、飲食店、学習塾など多くの業界で受注できております。以上の結果、デジタルサイネージ関連事業は、売上高1,547,142千円(前年同期比22.3%増)、セグメント利益11,516千円(前年同期は53,805千円のセグメント損失)となりました。
②Value creating事業デジタルプロモーション株式会社が運営するValue creating事業につきましては、自ら運営するハイパーローカルメディア「タウンビジョン」や地元密着の記者、各種SNSサービスの活用やターゲットユーザーに響くコンテンツ(記事、動画)制作により、地域での企業のPR、ファン作り、集客からブランディング、また地方自治体の魅力あるコンテンツ開発など地域に係るエリアファンマーケティング(地域密着型マーケティング)を行っております。当事業はサブスクリプションモデルの事業が中心となっていることもあり、前期に引き続き安定的に売上を計上することができていることに加え、ノウハウを活用したコンサルティングなど新たなサービスの提供もスタートしております。将来的に当社グループの基幹事業とするべく、引き続き拡大展開を進めてまいります。以上の結果、Value creating事業は、売上高52,856千円(前年同期比25.0%増)、セグメント損失488千円(前年同期は1,675千円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態の分析 (資産)当第2四半期連結会計期間末の資産は、2,599,492千円(前連結会計年度末比457,443千円の減少)となりました。その主な要因は、売掛金が減少したことによるものです。 (負債) 当第2四半期連結会計期間末の負債は、1,128,166千円(前連結会計年度末比463,513千円の減少)となりました。その主な要因は、短期借入金及び長期借入金が減少したことによるものです。 (純資産)当第2四半期連結会計期間末の純資産は、1,471,325千円(前連結会計年度末比6,069千円の増加)となりました。その主な要因は、その他の包括利益累計額が増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ8,074千円増加し、429,318千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は以下のとおりです。① 営業活動によるキャッシュ・フロー売上債権の減少502,295千円、棚卸資産の増加181,173千円等により392,521千円の収入(前年同期は340,936千円の支出)となりました。② 投資活動によるキャッシュ・フロー有形固定資産の取得による支出26,175千円等により34,844千円の支出(前年同期は84,125千円の支出)となりました。③ 財務活動によるキャッシュ・フロー短期借入金の返済による支出200,000千円、長期借入金の返済による支出141,725千円等により349,602千円の支出(前年同期は155,185千円の支出)となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,800千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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