【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期累計期間における国内住宅市場は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続するなか、新設住宅着工戸数に持ち直しの動きが見られましたが、本格的な市場の回復を見るには至りませんでした。このような状況のなか、当第2四半期累計期間における当社の経営成績は、売上高につきましては、主力製品である新設住宅用建材の受注が底堅く、リフォーム用建材の営業活動も実を結び、前年同期を上回ったものの大幅な増加には至らず、厳しい経営環境が続いております。収益につきましては、売上高の増加に加え、生産性の改善及び総費用の削減に継続して取り組んだ成果により営業利益、経常利益は前年同期を大きく上回る結果となりました。なお、四半期純利益につきましては、前年同期は繰延税金資産を計上していなかった税務上の繰越欠損金の影響により、法人税等合計額が減少していたため下回る結果となりました。その結果、売上高につきましては、49億5千9百万円(前年同期は47億3千2百万円,4.8%増)となりました。利益面につきましては、営業利益で1億4千7百万円(前年同期は1億2百万円,43.4%増)、経常利益で2億3千8百万円(前年同期は1億8千6百万円,28.1%増)、四半期純利益は1億6千5百万円(前年同期は1億8千4百万円,△10.3%)となりました。
資産合計は、前事業年度末に比べて2億6千9百万円増加して113億3千1百万円となりました。主な内容としては現金及び預金が6千1百万円、受取手形(電子記録債権を含む)及び売掛金が5千7百万円、棚卸資産が1億2千5百万円増加したことによるものであります。負債合計は、前事業年度末に比べて1億5千6百万円増加して26億6千5百万円となりました。主な内容としては支払手形及び買掛金が1億2千5百万円増加したことによるものであります。純資産合計は、前事業年度末に比べて1億1千3百万円増加して86億6千6百万円となりました。主な内容としては利益剰余金が1億3百万円増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物の期末残高は、前年同期に比べ2億9千万円増加して17億1千9百万円となりました。当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金や設備資金等は、自己資金による調達を基本としており、その資金の源泉は営業活動によるキャッシュ・フローであります。また、余剰資金は、現預金で保有するほか投資有価証券等により運用しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、主に税引前四半期純利益が5千2百万円、棚卸資産が9千8百万円増加したこと、売上債権が1億8千4百万円減少したこと等により5千1百万円減少し、1億4千9百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、主に有形固定資産の取得による支出が6千8百万円減少したこと等により8千1百万円増加し、△2千6百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比し、配当金の支払額が5千1百万円増加したことにより5千1百万円減少し、△6千1百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動当第2四半期累計期間の研究開発費は5千3百万円であります。