【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和に伴う人流の回復等、経済活動の正常化に向けた動きが見受けられました。一方で、ロシアのウクライナ侵攻に起因したエネルギー価格の高騰や日米金利差拡大に伴う円安を背景とした物価高が続いており、個人消費に与える影響が懸念されるなど、依然として経済の先行きが不透明な状況が続いております。
国内飲料業界におきましては、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和に伴う緩やかな人流の回復に加え、6月下旬からの猛暑による市場の押し上げや、冷夏であった前期反動により、業界全体の販売数量は、前年同期比5%増(飲料総研調べ)となりました。
このような状況下、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は5,952百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は832百万円(前年同期比14.9%増)、経常利益は持分法による投資利益の増加(当第2四半期連結会計期間では46百万円)等もあり、970百万円(前年同期比17.3%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は711百万円(前年同期比14.4%増)となりました。
当社グループでは、「ふ・け・か(防ぐ・削る・稼ぐ)」を更に進化させた「品質経営」を全社推進し、製品・サービスと業務プロセスの品質を高め、無形資産の最大活用に伴うあらゆる生産性の向上、新製品の積極受注や新たな販売領域の創出により、収益を最大化し、財務体質の改善に努めております。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
(国内飲料受託製造事業)
国内飲料受託製造事業につきましては、ウクライナ侵攻に起因した原油価格の上昇等がありましたが、新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和に伴う緩やかな人流の回復に加え、猛暑による市場の押し上げ等もあり、生産性の向上と積極的な受注活動を行った結果、当第2四半期連結累計期間における受託製造数は22,645千ケース(前年同期比5.2%増)、セグメント利益は860百万円(前年同期比25.4%増)となりました。
(海外飲料受託製造事業)
海外飲料受託製造事業(中国、連結対象期間:2022年1月から6月期)につきましては、事業が好調に推移した一方で、新ライン増設に伴うコストが増加したことにより、セグメント利益は87百万円(前年同期比30.0%減)となりました。
(その他の事業)
水宅配事業及び水宅配フランチャイズ事業等につきましては、ボトルドウォーターの価格改定等により、セグメント利益は23百万円(前年同期比39.4%増)となりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、4,893百万円となり、前連結会計年度末に比べて880百万円増加いたしました。これは主に、電子記録債権が増加したことによるものであります。
固定資産は、17,516百万円となり、前連結会計年度末に比べて647百万円減少いたしました。これは主に、固定資産の減価償却によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、3,952百万円となり、前連結会計年度末に比べて761百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が増加したものの、短期借入金や未払金が減少したことによるものであります。
固定負債は、10,449百万円となり、前連結会計年度末に比べて276百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金の増加によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、8,009百万円となり、前連結会計年度末に比べて717百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は1,259百万円となり、前第2四半期連結累計期間末と比べ508百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
(自 2021年4月1日
至 2021年9月30日)
当第2四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
至 2022年9月30日)
増減額
営業活動による
キャッシュ・フロー
2,282
719
△1,562
投資活動による
キャッシュ・フロー
△715
△226
489
財務活動による
キャッシュ・フロー
△1,699
△313
1,386
現金及び現金同等物四半期末
残高
751
1,259
508
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は719百万円(前年同期は2,282百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の増加額が779百万円、未払金の減少額が341百万円あったこと等により資金が減少いたしましたが、税金等調整前四半期純利益が972百万円、減価償却費が1,002百万円あったこと等により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は226百万円(前年同期は715百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が187百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は313百万円(前年同期は1,699百万円の収入)となりました。これは主に短期借入金の減少額が500百万円、長期借入金返済による支出が687百万円あったこと等により資金が減少いたしましたが、長期借入れによる収入が1,000百万円あったことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の金額は、13百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
(8)経営者の問題認識と今後の方針について
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営者の問題認識と今後の方針について重要な変更はありません。