【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営成績の分析当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制限が緩和され、緩やかな回復の兆しがみられる状況となりましたが、エネルギー価格や原材料価格の高騰、為替相場における円安の進行、中国経済の減速懸念、ウクライナ情勢の長期化など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
外食業界においても同様に、新型コロナウイルス感染症法上の位置づけが5類に移行し需要回復傾向が続いていますが、エネルギー価格や原材料価格の上昇など、引き続き厳しい経営環境が続いております。
このような環境のもと、当社は持続的成長且つ収益基盤の安定化に向けた収益力向上を実現するため、以下の取組みを行っております。①営業施策による売上高・客数向上当第2四半期累計期間は主力商品であるうどんを中心に、麺をお値段そのままで3玉まで増量できるサービスは堅持しつつ、付加価値の高い高単価商品を導入したことでうどんカテゴリーの単価が上昇したことに加え、創業70周年祭にて、うどん全品70円引きの施策や、吉本芸人とのコラボ商品の販売により、今まで以上の売上額を獲得することができました。さらに、「丼」につきましても高付加価値、高単価の商品を導入したことで客単価の上昇に大きく貢献しております。また、店舗従業員の労働環境改善のため、9月より全店の閉店時間を22時から21時に前倒ししております。
②原価低減活動の継続実施と生産性のさらなる向上による収益性向上当社は、「カミサリー」(食品加工工場)を活用することで、店舗オペレーションの効率化による収益性の向上を図ってまいりました。当第2四半期累計期間も、4月よりカミサリーにおいて社内加工品目数をさらに増加させたことに加え、昨今の人員不足に対応するため、今まで以上に店舗の負担軽減につながる商品の導入を進めてまいりました。また、原材料価格高騰の影響が低い食材を用いた「丼」などの商品開発を引き続き進めることで食材の高騰による影響を最小限にした、仕入コストの削減を進めております。さらに、エネルギー価格や原材料価格の上昇に伴う収益率悪化の対策として、適正な販売価格の見直しを行ってまいりました。
③業績管理の日次・月次でのきめ細かい分析とスピーディーな経営判断による業績向上店舗の業績管理においてきめ細かい分析とスピーディーな経営管理・判断を行うべく、スーパーインテンデント(3~4店舗を統括する責任者)制度の導入により個店の経営指導力の強化を図るとともに、スーパーインテンデントの管理業務を支援する情報処理システムを導入しております。
当第2四半期累計期間は新規出店を行っていないため、店舗数は25店舗で前事業年度末から変更ありません。以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は1,070,397千円(前年同期比4.9%増)、営業利益は20,406千円(前年同期は営業損失99,096千円)、経常利益は27,767千円(前年同期は経常損失88,409千円)、四半期純利益は18,134千円(前年同期は四半期純損失89,726千円)となりました。
(2)財政状態の分析 当第2四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末比9,480千円減少して969,227千円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少13,406千円、商品の増加2,164千円、前払費用の増加3,710千円等によるものです。負債は、前事業年度末比27,605千円減少して898,347千円となりました。主な要因は、未払消費税等(流動負債その他)の減少12,773千円、未払法人税等の減少7,775千円等によるものです。純資産は前事業年度末比18,124千円増加して70,880千円となりました。主な要因は、繰越利益剰余金の増加18,134千円によるものです。この結果、当第2四半期会計期間末の自己資本比率は、前事業年度末比1.9ポイント増加し、7.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末比13,406千円減少し、125,402千円となりました。その要因は営業活動により1,089千円減少、投資活動により12,308千円減少、財務活動により9千円減少したことによるものであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間比80,253千円増加して△1,089千円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローの主な内訳は減損損失2,232千円、未払消費税等の減少額12,773千円、その他の資産の増加額6,193千円、税引前四半期純利益25,534千円、法人税等の支払額15,175千円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間比9,019千円減少して△12,308千円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローの内訳は有形及び無形固定資産の取得による支出13,601千円、貸付金の回収による収入3,331千円、資産除去債務の履行による支出2,039千円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、前第2四半期累計期間比46,490千円増加して△9千円となりました。財務活動によるキャッシュ・フローの内訳は自己株式の取得による支出9千円であります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動特記すべき事項はありません。