【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間においては、売上高は前年同四半期連結累計期間を下回りました。
「電子・情報」の分野においては、薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラスは、得意先の生産調整の影響を受け、売上高は前年同四半期連結累計期間を大きく下回りました。電子デバイス用ガラスは、半導体向けの需要が好調に推移しましたが、家電や自動車部品向けの需要はサプライチェーンでの在庫調整の影響を受け、売上高は前年同四半期連結累計期間を下回りました。
「機能材料・その他」の分野においては、ガラスファイバは、世界的に自動車部品向け高機能樹脂用途を中心に需要の回復が遅れ、サーチャージの得意先への転嫁が減少したことも影響し、売上高は前年同四半期連結累計期間を大きく下回りました。医薬用管ガラスや耐熱ガラス、建築用ガラスは需要が軟化しましたが、製品価格の改定やサーチャージが下支えし、売上高は前年同四半期連結累計期間を上回りました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,391億78百万円(前年同四半期連結累計期間比19.4%減)となりました。
損益面においては、原燃料価格の高騰等によりコストが上昇する中、需要の減少に伴い、製品価格の改定やサーチャージによるコスト回収が想定を下回りました。また、FPD用ガラスやガラスファイバを中心に稼働率低下による原価高等も大きく影響し、57億42百万円の営業損失(前年同四半期連結累計期間は191億57百万円の営業利益)を計上しました。海外子会社の借入に係る債権債務の評価替えによる為替差益等の営業外収益がありましたが、営業損失を補うには至らず、30億66百万円の経常損失(前年同四半期連結累計期間は297億34百万円の経常利益)を計上しました。また、特別損益については、受取保険金や特別修繕引当金戻入額等を特別利益に計上する一方、ディスプレイ事業の構造改善費用等を特別損失に計上しました。これらにより、157億11百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失(前年同四半期連結累計期間は244億17百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)を計上しました。
なお、当社グループ(当社及び連結子会社)のセグメントは、ガラス事業単一です。
(2)財政状態の分析
〔総資産〕
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して118億56百万円減少し、7,360
億50百万円となりました。流動資産では、原材料の仕入れ、設備投資に係る支払い等により現金及び預金が減少
しました。一方、販売の減少により商品及び製品が増加しました。固定資産では、ディスプレイ事業の構造改革
に伴い韓国拠点の整理を行ったことから、有形固定資産が減少しました。
〔負債〕
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して1億98百万円増加し、2,191億
93百万円となりました。流動負債では、原材料の仕入れに係る支払いにより支払手形及び買掛金が減少した一
方、資金調達により短期借入金および長期借入金が増加しました。
〔純資産〕
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して120億55百万円減少し、
5,168億57百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上及び配当金の支払いにより利益剰余
金が減少しました。
これらの結果、当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は前連結会計年度末の70.1%から0.3ポイ
ント減少し、69.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
〔営業活動によるキャッシュ・フロー〕
当第2四半期連結累計期間は、税金等調整前四半期純損失を計上したことに加え、原材料の仕入れに係る支払
いが増加したこと等により、当第2四半期連結累計期間において営業活動によって支出した資金は92億36百万円
(前年同四半期連結累計期間比234億3百万円の収入減)となりました。
〔投資活動によるキャッシュ・フロー〕
主としてFPD用ガラスやガラスファイバ関連設備の固定資産の取得により、当第2四半期連結累計期間にお
いて投資活動に使用した資金は207億28百万円(同45億39百万円の支出減)となりました。
〔財務活動によるキャッシュ・フロー〕
株主への配当金の支払いがあったものの、新たに借入れを行ったことから、当第2四半期連結累計期間におい
て財務活動によって得られた資金は57億97百万円(同45億83百万円の収入増)となりました。
上記に、現金及び現金同等物に係る換算差額20億42百万円を合わせ、当第2四半期連結会計期間末の現金及び
現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比べ221億26百万円減少し、847億36百万円となりました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当社グループは、「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して、豊かな未来を切り拓きます。」という企業理念を実現することを目的に研究開発活動に取り組んでいます。また、製品、技術、製造プロセスの一体的な開発体制構築により製品開発と事業化のスピードアップを目指し、その成果を当社の中長期の成長のための経営戦略に反映させていきます。
当社の研究開発活動は、「基礎・応用開発」と「事業部門開発」から成っています。
「基礎・応用開発」は、研究開発と戦略的開発で構成されます。研究開発は、主としてスタッフ機能部門(研究
開発本部、プロセス技術本部)が担当しています。科学的なアプローチに基づき、材料設計、材料開発、特性評
価、プロセス設計や開発における研究開発をライン部門(各事業部)と密接に連携をとりながら行っています。ま
た、計算科学(AI等を活用したデータ解析を含む)を用いた研究開発にも取り組んでいます。戦略的開発として
は、スタッフ機能部門とライン部門が、次世代の技術、製品やプロセスの開発のほか、2050年のカーボンニュート
ラルの達成を目指した開発等、事業戦略に基づく中期的開発課題について密接に連携し取り組んでいます。ガラス
研究のベースとなる材料科学については基盤技術部が国内外機関との連携のもとに取り組み、また、情報解析や企
画立案については企業戦略部が支援しています。更に、研究開発の成果をより早く、より大きく事業化するため、
マーケティング部が会社全般にわたるマーケティング活動として、市場、製品、技術に係る情報の収集や分析、製
品や技術のプロモーション、顧客獲得のための情報発信等を行っています。一方、「事業部門開発」は、主として
ライン部門が担当し、各事業分野の発展につながる製品及び製造プロセス技術の研究開発を、スタッフ機能部門と
密接に連携をとりながら行っています。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は38億61百万円となりました。これは、基礎・応用開発に15億42百万円、事業部門開発に23億18百万円を使用したものです。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に完成及び中止したものは、次のとおりです。
①重要な設備の完成
会社名
所在地
セグメントの名称
設備の内容
投資金額
(百万円)
ニッポン・エレクトリック・グラス・マレーシア
Sdn. Bhd.
マレーシアセランゴール州
ガラス事業
ガラス製造設備
21,859
②重要な設備計画の中止
連結子会社であるエレクトリック・グラス・ファイバ・NL, B. V.において計画中であったガラス製造設備の
新設は、計画の見直しにより中止することとなりました。
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