【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用情勢や所得環境の改善から個人消費が持ち直し傾向にあり、景気は緩やかに回復する一方、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクに留意する必要がありました。当社グループを取り巻く環境は、エネルギー価格・原材料価格の高止まり等、引き続き先行き不透明な状況が続いておりますが、半導体不足に起因する一部の部品供給問題の影響等を受けた前年同期と比べ生産活動は回復しました。
このような環境において、当社が日産自動車株式会社から受注しております自動車の売上台数は、主に「AD」や「NV200バネット」等の商用車が増加したことで、前年同期と比べ18.6%増加の71,769台となりました。売上高は、台数増加の影響等により、146億円増加の1,455億円となりました。損益面では、営業利益は15億円増加の4億円、経常利益は13億円増加の6億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億円増加の4億円となりました。
当社グループの報告セグメントにおける自動車関連セグメントの比率が極めて高いため、上記の事業全体に係る記載内容と概ね同一と考えられます。よって、セグメントごとの記載を省略しております。
② 財政状態に関する説明
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比べ266億円増加の1,498億円となりました。これは主に、投資その他の資産の長期貸付金からの振替による1年内回収予定の長期貸付金の増加400億円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少90億円によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ368億円減少の892億円となりました。これは主に、投資その他の資産の長期貸付金の振替による減少400億円によるものです。
この結果、資産合計は前連結会計年度末と比べ101億円減少の2,390億円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比べ93億円減少の616億円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の減少45億円、その他流動負債のうち電子記録債務の減少22億円、未払金の減少14億円によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ2億円減少の49億円となりました。これは主に、その他固定負債のうちリース債務の減少1億円によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比べ95億円減少の666億円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ5億円減少の1,724億円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加4億円、剰余金の配当による利益剰余金の減少8億円によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は435億円となり、前第2四半期連結会計期間末に比べ65億円(前第2四半期連結会計期間末比13.0%)減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、25億円(前第2四半期連結累計期間に得られた資金は34億円)となりました。これは主に、減価償却費31億円、売上債権及び契約資産の減少による増加90億円、仕入債務の減少による減少68億円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、64億円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は35億円)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出64億円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、19億円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は27億円)となりました。これは、リース債務の返済による支出10億円、配当金の支払額8億円によるものです。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は39億円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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