【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済社会活動の正常化が進む中、景気の持ち直しの動きが見られましたが、物価上昇や急激な為替市場の変動等の影響に十分注意が必要な状況にありました。当社グループを取り巻く環境は、半導体不足に起因する一部の部品供給問題の影響や材料及びエネルギー価格の値上げ影響等により、厳しい状況が続きました。
このような環境において、当社が日産自動車株式会社から受注しております自動車の売上台数は、乗用車の台数は増加したものの、部品供給問題により主に商用車が減少したことで、前年同期と比べ1.5%減少の60,491台となりました。売上高は、前年同期と比べると「AD」や「NV200バネット」等の商用車の台数減少の影響を大きく受けた一方で、「パトロール」や「インフィニティQX80」等の乗用車の売上が伸びた結果、157億円増加の1,309億円となりました。損益面では、営業損益は材料の値上げ影響等により4億円悪化の10億円の損失、経常損益は2億円悪化の6億円の損失、親会社株主に帰属する四半期純損益は3億円悪化の5億円の損失となりました。
当社グループの報告セグメントにおける自動車関連セグメントの比率が極めて高いため、上記の事業全体に係る記載内容と概ね同一と考えられます。よって、セグメントごとの記載を省略しております。
② 財政状態に関する説明
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比べ23億円増加の1,130億円となりました。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加53億円、預け金の減少28億円によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ7億円増加の1,213億円となりました。
この結果、資産合計は前連結会計年度末と比べ31億円増加の2,343億円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比べ48億円増加の596億円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加19億円、その他流動負債のうち電子記録債務の増加45億円、未払費用の減少9億円によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ1億円減少の40億円となりました。これは主に、その他固定負債のうちリース債務の減少2億円によるものです。
この結果、負債合計は前連結会計年度末と比べ46億円増加の637億円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ15億円減少の1,706億円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による減少5億円、剰余金の配当による利益剰余金の減少8億円によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は500億円となり、前第2四半期連結会計期間末に比べ97億円(前第2四半期連結会計期間末比16.3%)減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、34億円(前第2四半期連結累計期間に得られた資金は90億円)となりました。これは主に、減価償却費38億円、売上債権及び契約資産の増加による減少53億円、仕入債務の増加による増加65億円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、35億円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は721億円)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出38億円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、27億円(前第2四半期連結累計期間に使用した資金は29億円)となりました。これは、リース債務の返済による支出18億円、配当金の支払額8億円によるものです。
(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は35億円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
#C7222JP #日産車体 #輸送用機器セクター