【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第1四半期連結会計期間における世界経済は、世界的な物価高と金融引き締めによる内需低下の中、米中堅銀行の一つであるシリコンバレーバンクの破綻を契機として金融不安の懸念が拡がり、また、物価高の主因であるウクライナ戦争の終結は見通せず、依然として先行き不透明な状況が続いております。わが国経済は、ウィズコロナへの移行が進み、インバウンド需要への期待は高まっていますが、大企業製造業の景況感は5四半期連続で悪化しており、引き続き予断を許さない状況が続きました。このような状況の中、地域により多少状況は異なったものの、当社グループ全体では事業に大きな影響を受けずに、引き続きPCオンライン事業及びモバイル事業を展開し、ユーザーの皆様に楽しんでいただける高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努めるとともに、既存ゲームタイトルのアップデートを推し進めてまいりました。具体的には、(ⅰ)大規模マルチプレイヤーオンラインゲームへの注力、(ⅱ)PC、コンソール及びモバイル等、あらゆるプラットフォームでのサービス提供、(ⅲ)自社IPの活用、(ⅳ)特別に価値のある新規IPへの投資、を集中戦略として設定し、グローバル事業の成長に取り組んでまいりました。当第1四半期連結会計期間においては、主に韓国における『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』及び『EA SPORTS™ FIFA MOBILE』、中国『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)が成長したことにより、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益となりました。顧客所在地別の売上収益では、韓国においては、『メイプルストーリー』(MapleStory)が前年同期比で減収となったものの、『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』が過去最高の売上収益を更新し、『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)が成長したことから、PCオンラインゲームの売上収益は前年同期比で増加しました。『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』は、昨年末のワールドカップ期間中に流入したユーザーを維持した中で、イベントやセールスプロモーションを実施し、好評を博したことから、売上収益が大きく成長しました。『メイプルストーリー』(MapleStory)については、2月にサーバー間でキャラクター育成の難易度に不均衡があることに対しユーザーの不満が生じたことで、アクティブユーザー数が減少しました。しかしながら、サーバー間における不均衡の解消やプレイ体験の改善に早急に取り組み、また、4月20日から20周年の大規模アップデートと大型報酬の付与も実施した結果、ユーザーセンチメントやユーザー数に改善が見られています。モバイルゲームは、主に『アラド戦記モバイル』(Dungeon&Fighter Mobile)、『風の王国:Yeon』(The Kingdom of the Winds: Yeon)及び『KartRider Rush+』が減収となったものの、『HIT2』の増収寄与や『EA SPORTS™ FIFA MOBILE』及び『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4 M』の成長により、売上収益は前年同期比で増加しました。これらの結果、韓国全体では、過去最高の四半期連結会計期間の売上収益を達成しました。中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の増収により、売上収益が前年同期比で増加しました。『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)は、前四半期連結会計期間から継続して、ゲーム内バランスの最適化やユーザーとのコミュニケーションの促進など、ユーザーエンゲージメントの向上に繋がる取り組みを行ってきました。この好調なトレンドの中、1月12日に実施した旧正月アップデートにおけるパッケージ販売がユーザーに好評でした。日本においては、主に『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の成長により、売上収益が前年同期比で増加しました。北米及び欧州においては、『Choices: Stories You Play』及び『メイプルストーリーM』(MapleStory M)が減収となったものの、『メイプルストーリー』(MapleStory)及び『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の増収により、売上収益が前年同期比で増加しました。その他の地域においては、『ブルーアーカイブ』(Blue Archive)の成長及びその他モバイルゲームの貢献により、売上収益は前年同期比で増加しました。費用面では、『EA SPORTS™ FIFA ONLINE 4』及び『EA SPORTS™ FIFA MOBILE』に係るロイヤリティ費用の増加や、従業員数の増加や定期昇給に伴う人件費の増加により、売上原価は前年同期比で増加しました。販売費及び一般管理費は、モバイルゲームに係るプラットフォーム費用の増加や、主に新作ローンチのプロモーションによる広告宣伝費の増加により、前年同期比で増加しました。上記の結果、当第1四半期連結累計期間の売上収益は124,087百万円(前年同期比36.3%増)、営業利益は56,275百万円(同46.1%増)、税引前四半期利益は71,903百万円(同25.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は52,791百万円(同31.1%増)となりました。
報告セグメントの当第1四半期連結累計期間の業績は、次のとおりであります。
① 日本当第1四半期連結累計期間の売上収益は1,258百万円(前年同期比1.0%減)、セグメント損失は542百万円(前年同期は3,075百万円の損失)となりました。
② 韓国当第1四半期連結累計期間の売上収益は117,877百万円(前年同期比38.1%増)、セグメント利益は59,945百万円(同39.3%増)となりました。韓国セグメントの売上収益には、子会社であるNEXON Korea Corporationの傘下にあるNEOPLE INC.の中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれます。
③ 中国当第1四半期連結累計期間の売上収益は1,081百万円(前年同期比20.3%増)、セグメント利益は633百万円(同25.1%増)となりました。
④ 北米当第1四半期連結累計期間の売上収益は3,432百万円(前年同期比11.5%増)、セグメント損失は1,554百万円(前年同期は615百万円の損失)となりました。
⑤ その他当第1四半期連結累計期間の売上収益は439百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント損失は1,509百万円(前年同期は1,224百万円の損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
① 資産、負債及び資本の状況(資産)当第1四半期連結会計期間末の総資産は1,064,848百万円であり、前連結会計年度末に比べて21,999百万円増加しております。主な増加要因は、営業債権及びその他の債権の増加(前期末比31,247百万円増)、その他の預金の増加(同79,835百万円増)、その他の金融資産の増加(同14,558百万円増)及び持分法で会計処理されている投資の増加(同10,911百万円増)によるものであり、主な減少要因は、現金及び現金同等物の減少(同117,703百万円減)によるものであります。(負債)当第1四半期連結会計期間末の負債合計は189,791百万円であり、前連結会計年度末に比べて14,488百万円増加しております。主な増加要因は、未払法人所得税の増加(前期末比11,421百万円増)によるものであります。(資本)当第1四半期連結会計期間末における資本の残高は875,057百万円であり、前連結会計年度末に比べて7,511百万円増加しております。主な増加要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益計上等に伴う利益剰余金の増加(前期末比47,854百万円増)によるものであり、主な減少要因は、自己株式の取得による減少(同29,568百万円減)及び在外営業活動体の換算差額等によるその他の資本の構成要素の減少(同14,298百万円減)によるものであります。これらの結果、親会社所有者帰属持分比率は81.3%(前連結会計年度末は82.3%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ117,703百万円減少し、291,665百万円となりました。当該減少には資金に係る為替変動による減少の影響1,796百万円が含まれております。当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は28,533百万円(前年同期は18,048百万円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前四半期利益71,903百万円によるものであり、主な減少要因は、営業債権及びその他の債権の増加額32,230百万円及び引当金の減少額6,259百万円によるものであります。前年同期と比べて、税引前四半期利益が増加したことにより、営業活動による収入が増加いたしました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は112,126百万円(前年同期は1,477百万円の支出)となりました。主な支出要因は、定期預金の純増加額82,763百万円及び持分法で会計処理されている投資の取得による支出23,506百万円によるものであります。前年同期と比べて、定期預金への預入れと持分法で会計処理されている投資の取得による支出が増加したことにより、投資活動による支出が増加いたしました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は32,314百万円(前年同期は22,611百万円の支出)となりました。主な支出要因は、自己株式の取得による支出29,571百万円及び配当金の支払額4,308百万円によるものであります。前年同期と比べて、自己株式の取得による支出が増加したことにより、財務活動による支出が増加いたしました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更又は新たに生じた事項はありません。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5,944百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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