【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、長引くウクライナ情勢の影響による原燃料価格等の上昇、各国の金融引き締め、為替相場の急激な変動、中国のゼロコロナ政策転換による感染者の急増など、引き続き混沌とした状況が続きました。
自動車関連部品市場における需要は回復傾向が続いていますが、依然半導体に代表される部品供給の制約に伴う完成車の供給の制約、中国の新型コロナウィルス感染再拡大等の影響を受け、伸び悩みました。
水処理用分離膜市場における需要は同様に中国の新型コロナウィルス感染再拡大の影響を受けたものの、海水淡水化プラント用途や工業用プロセス水製造装置用途の増加により堅調に推移しました。
当第3四半期連結累計期間においては、原燃料価格等の上昇の影響を受けましたが一部値上げを実施いたしました。また、物流の混乱緩和により輸送費の減少がありました。
その結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高12,720百万円(前年同四半期比1,658百万円増、15.0%増)、営業利益374百万円(前年同四半期比256百万円増、218.2%増)、経常利益379百万円(前年同四半期比192百万円増、103.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益315百万円(前年同四半期比218百万円増、224.6%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間の主要な品目別売上高の状況につきましては、次のとおりであります。
なお、当社グループは、機能紙・不織布の製造・販売を事業内容としており、単一の事業活動を行っておりますので、品目別に記載しております。
品目の名称
当第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
金額
(百万円)
前年同四半期比
(%)
自動車関連資材
6,461
112.4
水処理関連資材
5,271
119.1
一般産業用資材
986
111.3
合計
12,720
115.0
②財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産総額は、17,200百万円となり、前連結会計年度末より1,665百万円増加しております。主に原材料及び貯蔵品が513百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が356百万円、商品及び製品が199百万円、有形固定資産が175百万円、電子記録債権が128百万円増加いたしました。
負債総額は10,182百万円となり、前連結会計年度末より1,020百万円増加しております。主に長期借入金が325百万円減少し、電子記録債務が431百万円、短期借入金が381百万円、支払手形及び買掛金が285百万円増加いたしました。
また、純資産につきましては、7,017百万円となり、前連結会計年度末より644百万円増加しております。主に利益剰余金が315百万円、為替換算調整勘定が192百万円、非支配株主持分が137百万円増加いたしました。
以上の結果、自己資本比率は29.1%となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、297百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。