【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかに持ち直しの兆しが見られるものの、世界的な物価の高騰、金融引締め等により景気の下押し圧力が高まっていることから、依然として先行き不透明な状況が続いている。
当社グループにおいては、前四半期に続き、主原料である鉄スクラップ価格は弱含みで推移した。一方、電力・ガス料金などの各種エネルギー価格は、ロシア・ウクライナ問題による需給の引締まりに加え、円安の影響により高騰し続けたが、こうしたエネルギーコストの上昇に対し、各種製品の販売価格への転嫁に努めた。
この結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は23,444百万円(前年同四半期比9.5%増)、経常利益は897百万円(前年同四半期は242百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は669百万円(前年同四半期は194百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。
(2)財政状態の分析
① 資産
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,360百万円増加して、28,898百万円となった。
これは主に、電子記録債権の増加(前連結会計年度比1,742百万円の増加)などにより、流動資産が前連結会計年度末に比べ1,853百万円増加して、15,844百万円になったことによるものである。
② 負債
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,597百万円増加して、12,769百万円となった。
これは主に、短期借入金の増加(前連結会計年度末比1,500百万円の増加)などにより、流動負債が前連結会計年度末に比べ1,753百万円増加して、10,052百万円になったことによるものである。
③ 純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ763百万円増加して、16,129百万円となった。
これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益669百万円の計上などにより、利益剰余金が前連結会計年度末に比べ548百万円増加して、12,308百万円になったことによるものである。
また、自己資本比率については、前連結会計年度末の57.9%から2.1ポイント減少して、当第3四半期連結会計期間末には55.8%となった。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はない。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の試験研究費の総額は、7百万円である。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。