【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症による影響が収束されたことで、社会経済活動の正常化が進展し、緩やかな回復の動きがみられました。一方で、原材料価格及びエネルギー価格の高騰や為替相場の円安進行などの影響に加え、世界的な金融引締めや物価上昇の長期化など、国内、海外経済ともに依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の下、当社は2023年4月に、新たに企業理念として「私たちは、まごころ込めた一皿で、豊かで楽しい時間(ひととき)を提供し、世界中を”元気”にします」を掲げました。また、新たに「中期経営計画(2023年~2025年度)」を策定し、数値目標の達成及び持続的な成長を目指してまいりました。この結果、財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億7千2百万円増加し、312億3千2百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加8億6千万円があった一方で、有形固定資産の減少3億4千4百万円があったこと等によるものであります。当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ11億7千5百万円減少し、192億8千4百万円となりました。これは主に、買掛金の減少4億8千5百万円、長期借入金(1年内返済予定を含む)の減少6億5百万円があったこと等によるものであります。当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ16億4千7百万円増加し、119億4千7百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上15億2千4百万円があったこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は4.8ポイント増加し、38.3%となりました。
② 経営成績当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高309億4千9百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益24億6百万円(前年同期比142.8%増)、経常利益24億5千9百万円(前年同期比147.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益15億2千4百万円(前年同期比80.5%増)となりました。
(国内事業)国内事業につきましては、露出度が高く訴求性のある広告媒体を積極的に活用し、来店客数の増加及び店舗・ブランドの認知度向上に努めてまいりました。また、店舗の収益力改善のため、店舗運営の合理化と適正化を進めてまいりました。店舗展開につきましては、新たな取り組みとして、これまでの標準店舗(約120坪)より狭小店舗(約35坪)の「魚べいmini 神大病院店」を2023年6月にオープンいたしました。この結果、国内の総店舗数は3店舗を出店し、2店舗を退店したことにより、184店舗となりました。この結果、国内事業の経営成績は、売上高は、265億4千9百万円(前年同期比18.7%増)、セグメント利益は14億8千9百万円(前年同期は3千8百万円)となりました。なお、国内店舗は全て自営店舗であります。
(海外事業)海外事業につきましては、フランチャイズ展開強化のため、海外店舗に積極的に赴き、現地にて営業面でのサポートやアドバイス、新規エリア進出に向けた市場調査等を行ってまいりました。海外子会社につきましては、2023年7月に株式会社麺庄と米国ハワイ州におけるラーメン事業のフランチャイズ契約を締結いたしました。また、2024年オープン予定のハワイ州1号店「MENSHO Honolulu(仮称)」の開業を共同で進めております。
店舗展開につきましては、9店舗を出店し、6店舗を退店したことにより、海外の総店舗数は234店舗となりました。この結果、海外事業の経営成績は、売上高は、44億円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益は9億1千7百万円(前年同期比9.0%増)となりました。海外事業の売上高の内訳は、海外子会社の店舗売上高27億7千8百万円、フランチャイズ契約先への食材等販売による売上高8億3百万円、フランチャイズ契約先からのロイヤリティ収入(海外店舗売上高の一定率等)8億1千7百万円等であります。なお、ロイヤリティ収入の対象となる海外店舗の売上高の合計は、336億4千2百万円(前年同期比15.5%増)となりました。また、海外子会社の店舗数は、13店舗となり、ロイヤリティ収入の対象となる海外店舗の数は、221店舗となりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の総販売額は、601億9千1百万円(前年同期比16.9%増)となりました。なお、四半期連結累計期間における店舗売上高及び当該期間末の店舗数の状況は、以下のとおりであります。
2023年3月期第2四半期(前第2四半期)
2024年3月期第2四半期(当第2四半期)
増減
店舗売上高
国 内
22,365百万円
26,544百万円
4,179百万円
海 外
29,125百万円
33,642百万円
4,517百万円
店舗売上高合計
51,490百万円
60,187百万円
8,696百万円
店舗数(四半期)
国 内
185店
184店
△1店
海 外
220店
234店
14店
店舗数合計
405店
418店
13店
(注)1.総販売額は、売上高からフランチャイズ契約先への食材等販売による売上高及びフランチャイズ契約先からのロイヤリティ収入を除き、ロイヤリティ収入の対象となる海外店舗の売上高を合算したものであります。2.店舗売上高及び店舗数の海外は、海外子会社の店舗売上高及びロイヤリティ収入の対象となる海外店舗の売上高或いは店舗数を合算しております。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億6千万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には85億4千8百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、24億4千5百万円(前年同四半期は22億4千2百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益24億4千1百万円、減価償却費10億9百万円による増加があった一方で、仕入債務の減少額5億2百万円、法人税等の支払額3億3千5百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、4億4千万円(前年同四半期は10億8千9百万円)となりました。これは主に、店舗の新設等による支出6億9百万円があった一方で、差入保証金の回収2億1千4百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、12億8千1百万円(前年同四半期は12億5千万円)となりました。これは主に、長期借入金の返済6億1千4百万円、リース債務の返済5億7千7百万円を行ったこと等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。