【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は新型コロナウィルス感染症が収束に向かうことで社会経済活動の正常化が進展し緩やかな回復の動きがみられました。一方で、原材料価格及びエネルギー価格の高騰や為替相場の円安進行などの影響に加え、世界的な金融引締めや物価上昇の長期化など、国内、海外経済ともに依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の下、当社は2023年4月に新たに制定した企業理念「私たちは、まごころ込めた一皿で、豊かで楽しい時間(ひととき)を提供し、世界中を”元気”にします」を掲げました。また、2023年6月1日付「中期経営計画見直しに関するお知らせ」のとおり、外部環境及び内部環境に変化が生じたことから、現行の中期経営計画を見直し、新たに「中期経営計画(2023年~2025年度))」を策定し、数値目標の達成及び持続的な成長を目指してまいりました。この結果、財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億5千万円減少し、298億1千万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少4億3千2百万円、繰延税金資産(投資その他の資産の「その他」)の減少1億2千9百万円、売掛金の減少1億円があったこと等によるものであります。当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ16億4千8百万円減少し、188億1千1百万円となりました。これは主に、買掛金の減少5億2百万円、長期借入金(1年内返済予定を含む)の減少3億円、リース債務の減少1億円があったこと等によるものであります。当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ6億9千8百万円増加し、109億9千8百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上6億4千万円があったこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は3.4ポイント増加し、36.9%となりました。
② 経営成績当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高150億1千9百万円(前年同期比18.8%増)、営業利益10億4千8百万円(前年同期比94.6%増)、経常利益10億5千6百万円(前年同期比94.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億4千万円(前年同期比11.2%増)となりました。
(国内事業)国内事業につきましては、露出度が高く訴求性のある広告媒体を積極的に活用し、来店客数の増加及び店舗・ブランドの認知度向上に努めてまいりました。また、店舗の収益力改善のため、店舗運営の合理化と適正化を進めてまいりました。店舗展開につきましては、2店舗を出店し、1店舗を退店したことにより、国内の総店舗数は184店舗となりました。この結果、国内事業の経営成績は、売上高は、128億8千5百万円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益は5億7千4百万円(前年同期比456.5%増)となりました。
(海外事業)海外事業につきましては、フランチャイズ展開強化のため、フランチャイズ店舗に積極的に赴き、現地にて営業面でのサポートやアドバイス、新規エリア進出に向けた市場調査等を行ってまいりました。店舗展開につきましては、4店舗を出店した一方で、3店舗を退店したことにより、海外の総店舗数は232店舗となりました。
この結果、海外事業の経営成績は、売上高は、21億3千4百万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益は4億7千4百万円(前年同期比7.3%増)となりました。海外事業の売上高の内訳は海外子会社の売上13億6千7百万円、フランチャイズ先への食材等売却売上3億5千5百万円、フランチャイズ先からのロイヤリティ収入(海外店舗売上高の一定率等)4億1千1百万円等であります。なお、ロイヤリティ収入の対象となる、海外店舗の売上高の合計は、154億3千6百万円(前年同期比24.8%増)となりました。また、海外子会社の店舗数は13店舗となり、ロイヤリティ収入の対象となる海外店舗の数は219店舗となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億3千2百万円減少し、当第1四半期連結会計期間末には72億5千6百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、4億6千6百万円(前年同四半期は10億2千7百万円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益10億4千5百万円、減価償却費5億7百万円による増加があった一方で、仕入債務の減少額5億1千5百万円、法人税等の支払額3億1千1百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、2億9千9百万円(前年同四半期は3億8千万円)となりました。これは主に、店舗の新設等による支出3億6千8百万円があった一方で、差入保証金の回収9千4百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、6億8千7百万円(前年同四半期は6億8千5百万円)となりました。これは主に、長期借入の返済3億7百万円、リース債務の返済2億9千1百万円を行ったこと等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動該当事項はありません。