【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進み、各種政策の効果もあって景気の持ち直しが期待されていますが、世界的に金融引き締め等が続くなか、海外景気の下振れが我が国の景気も下押しすることが懸念されております。設備投資、個人消費は持ち直しの動きが見られ、国内企業物価や消費者物価は上昇が続いております。こうしたなかで、石油製品の国内需要は、依然として需要減退の傾向がみられ、低調な状況が続いております。
原油価格は、期初1バレル101ドル台であったドバイ原油が、ロシアへの経済制裁等により原油相場が押し上げられ緩やかな上昇基調で推移しました。その後、米国や欧州域での利上げによる金融引き締めの動きを見せたこと等を要因として世界的な景気後退が懸念され、原油相場は下落基調に転じ、当第2四半期連結会計期間末は89ドル台となりました。
為替相場は、期初の122円台から急激に円安が進行し、当第2四半期連結会計期間末は144円台となりました。
このような経営環境の中、当社グループは、『Oil & New 石油のすべてを。次の「エネルギー」を。』をスローガンとした第6次連結中期経営計画の基本方針に基づき、主力事業である石油開発事業、石油事業の収益力を強化し財務基盤を確立するとともに、長期的な環境変化を見据え、再生可能エネルギー事業への積極投資や石油化学事業の競争力強化等、事業ポートフォリオの拡充に取り組んでおります。
こうした経営活動の結果、当第2四半期連結累計期間の連結経営成績は、売上高は1兆3,716億円(前年同期比+2,759億円)、営業利益は1,729億円(前年同期比+795億円)、経常利益は1,738億円(前年同期比+788億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は949億円(前年同期比+429億円)となりました。
各セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
[石油事業]
石油事業につきましては、前年同期比で原油価格が上昇したこと等により、売上高は1兆2,071億円(前年同期比+2,488億円)、セグメント利益は1,226億円(前年同期比+572億円)となりました。
[石油化学事業]
石油化学事業につきましては、前年同期比で製品市況が改善したこと等により、売上高は2,381億円(前年同期比+620億円)となりました。一方、前年同期比で販売数量が減少したこと等により、セグメント利益は78億円(前年同期比△12億円)となりました。
[石油開発事業]
石油開発事業につきましては、前年同期比で原油販売価格が上昇したこと等により、売上高は605億円(前年同期比+239億円)、セグメント利益は411億円(前年同期比+239億円)となりました。
[再生可能エネルギー事業]
再生可能エネルギー事業につきましては、前年同期比で風況に恵まれず売電売上が減少したこと及び洋上風力への進出に伴うコストが増加したこと等により、売上高は47億円(前年同期比△4億円)、セグメント損失は1億円(前年同期はセグメント利益5億円)となりました。
②財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の連結財政状態といたしましては、総資産は2兆3,079億円となり、前連結会計年度末比で3,695億円増加しております。これは主に、棚卸資産が増加したこと等によるものです。純資産は6,723億円となり、自己資本比率は23.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は679億円となり、前連結会計年度末に比べ199億円増加しております。当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況とその主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、資金の減少は577億円(前年同期は553億円の資金の増加)となり、これは主に、税金等調整前四半期純利益を計上したものの、棚卸資産の増加や法人税等の支払いによる支出等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、資金の減少は412億円(前年同期は442億円の資金の減少)となり、これは主に、有形固定資産の取得による支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、資金の増加は1,101億円(前年同期は51億円の資金の増加)となり、これは主に、短期借入金が増加したこと等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,468百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間における当社グループの資金需要及び財務政策について、前連結会計年度から重要な変更はありません。
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