【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の分類移行に伴い社会経済活動の正常化が一段と進んだことから緩やかな回復基調が見られました。しかしながら、不安定な国際情勢による世界的なエネルギー価格や資源価格の高止まりに加えて、円安による物価の上昇圧力が続いていることから、先行きは依然として不透明な状況にあります。 医療機器業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の分類移行により、症例数は徐々に回復しつつありますが、物価の高騰や賃金の上昇により医療機関における経営環境は厳しい状況が続いております。 このような情勢のもと、当社では、持続可能な医療環境の整備の一翼を担うべく、医療機器のニーズを捉えた最適な商品やサービスの提案に努め、医療の安全、安心のために安定して商品を供給し続けることを使命とし企業活動を行ってまいりました。 これらの結果、当第2四半期の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ748,244千円減少し、22,841,737千円となりました。当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ695,344千円減少し、13,582,710千円となりました。当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ52,899千円減少し、9,259,027千円となりました。
② 経営成績当第2四半期累計期間の経営成績は売上高22,632,850千円(前年同四半期比4.2%減)、営業利益323,863千円(前年同四半期比45.9%減)、経常利益330,549千円(前年同四半期比46.2%減)、四半期純利益233,207千円(前年同四半期比44.0%減)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。不整脈事業は、一部の主要な取引先を喪失した影響により、当第2四半期累計期間の売上高は19,484,583千円(前年同四半期比4.0%減)、セグメント利益は1,954,922千円(前年同四半期比12.8%減)となりました。虚血事業は、エキシマレーザ血管システムの取り扱い高が縮小したことから、当第2四半期累計期間の売上高は1,157,372千円(前年同四半期比29.1%減)、セグメント利益は148,742千円(前年同四半期比21.2%減)となりました。その他は、外科、脳外科関連商品等が好調に推移したことから、当第2四半期累計期間の売上高は1,990,893千円(前年同四半期比17.5%増)、セグメント利益は228,787千円(前年同四半期比14.0%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の支出498,326千円、投資活動による資金の支出134,093千円、財務活動による資金の支出311,222千円等により、前事業年度末と比較して937,783千円減少し、7,676,440千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 税引前四半期純利益337,380千円に加え、減価償却費の計上205,253千円等の増加要因があった一方、仕入債務の減少688,226千円、棚卸資産の増加301,597千円等の減少要因があったことから、498,326千円の資金の支出(前年同期は1,200,157千円の獲得)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の取得による支出105,214千円、差入保証金の差入による支出28,498千円等の減少要因があったことから、134,093千円の資金の支出(前年同期は28,075千円の支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払額312,114千円等の減少要因があったことから、311,222千円の資金の支出(前年同期は254,804千円の支出)となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、15,596千円であります。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析資産、負債及び純資産の状況
(資産)当第2四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末に比べ905,430千円減少し、21,060,081千円となりました。これは主に、売上高の減少により現金及び預金が937,783千円減少したことによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べ157,185千円増加し、1,781,656千円となりました。これは主に、有形固定資産が93,825千円、繰延税金資産が23,000千円、差入保証金が22,413千円増加したことによるものであります。これらの結果、当第2四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末に比べ748,244千円減少し、22,841,737千円となりました。
(負債)当第2四半期会計期間末における流動負債は、前事業年度末に比べ703,771千円減少し、13,066,814千円となりました。これは主に、電子記録債務が122,466千円増加し、買掛金が810,693千円減少したことによるものであります。固定負債は、前事業年度末に比べ8,426千円増加し、515,895千円となりました。これは主に、退職給付引当金が13,324千円増加したことによるものであります。これらの結果、当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ695,344千円減少し、13,582,710千円となりました。(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ52,899千円減少し、9,259,027千円となりました。これは主に、四半期純利益により233,207千円増加し、剰余金の配当により312,064千円減少したことによるものであります。これらの結果、自己資本比率は40.5%(前事業年度末は39.4%)となりました。
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