【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の流行第6波による感染者数の緩やかな減少とともに各地域の行動制限が3月に緩和されたことから一部回復の兆しが見られたものの、7月に発生した第7波の急拡大に加えて、ウクライナ情勢の長期化、世界的な資源価格の高騰やサプライチェーンの混乱、急激な円安によるインフレ圧力の加速が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 医療機器業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の流行第7波による感染者数が急拡大したことから、医療機関における医療提供体制がひっ迫し、医療従事者の人手不足がこれまで以上に深刻化しました。手術数を抑制し、待機的な症例や入院を延期せざるを得ない状況が長期化しており、引き続き厳しい事業環境となっております。このような情勢のもと、当社では、社員の感染リスクを軽減するためのあらゆる対策を講じ、医療の安全、安心のために安定して商品を供給し続けることを使命とし企業活動を行ってまいりました。これらの結果、当第2四半期の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
① 財政状態当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ1,188,913千円増加し、23,399,656千円となりました。当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ995,341千円増加し、14,618,365千円となりました。当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ193,571千円増加し、8,781,290千円となりました。
② 経営成績当第2四半期累計期間の経営成績は売上高23,618,244千円(前年同四半期比7.2%増)、営業利益598,316千円(前年同四半期比14.4%増)、経常利益614,529千円(前年同四半期比17.2%増)、四半期純利益416,538千円(前年同四半期比15.7%増)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。不整脈事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、症例数の一時的な減少傾向が依然として残っているものの、医療機関における医療提供体制の拡充に伴い全体的には回復傾向にあり、当第2四半期累計期間の売上高は20,292,327千円(前年同四半期比6.2%増)、セグメント利益は2,241,385千円(前年同四半期比9.2%増)となりました。虚血事業は、販売代理店業として扱っている商品の売上が増加したものの、利益率の高い輸入総代理店業として取り扱っていたエキシマレーザ血管システムの日本国内における製造販売業の承認が移管されたことから、当第2四半期累計期間の売上高は1,632,197千円(前年同四半期比8.9%増)、セグメント利益は188,648千円(前年同四半期比39.1%減)となりました。その他は、外科、脳外科関連商品等が好調に推移したことから、当第2四半期累計期間の売上高は1,693,719千円(前年同四半期比19.4%増)、セグメント利益は200,721千円(前年同四半期比27.3%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得 1,200,157千円、投資活動による資金の支出28,075千円、財務活動による資金の支出254,804千円等により、前事業年度末と比較して926,672千円増加し、8,773,053千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 税引前四半期純利益612,664千円に加え、仕入債務の増加945,097千円、減価償却費の計上181,354千円等の増加要因があった一方、法人税等の支払額294,242千円、棚卸資産の増加271,215千円等の減少要因があったことから、1,200,157千円の資金の獲得(前年同期は894,770千円の獲得)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の売却による収入65,244千円、貸付金の回収による収入6,000千円等の増加要因があった一方、有形固定資産の取得による支出83,239千円、無形固定資産の取得による支出16,010千円等の減少要因があったことから、28,075千円の資金の支出(前年同期は25,775千円の支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払額258,160千円の減少要因があったことから、254,804千円の資金の支出(前年同期は248,231千円の支出)となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、661千円であります。なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因当第2四半期累計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析資産、負債及び純資産の状況
(資産)当第2四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末に比べ1,194,383千円増加し、22,021,810千円となりました。これは主に、売上高の増加により現金及び預金が926,672千円、受取手形、売掛金及び契約資産が300,505千円増加したことによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べ5,470千円減少し、1,377,845千円となりました。これは主に、繰延税資金資産が74,000千円増加し、営業用デモ機、営業用レンタル機の償却、当社が保有していた土地の売却等により、有形固定資産が80,866千円減少したことによるものであります。これらの結果、当第2四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末に比べ1,188,913千円増加し、23,399,656千円となりました。
(負債)当第2四半期会計期間末における流動負債は、前事業年度末に比べ988,172千円増加し、14,128,394千円となりました。これは主に、買掛金が945,097千円増加したことによるものであります。固定負債は、前事業年度末に比べ7,169千円増加し、489,971千円となりました。これは主に、退職給付引当金が22,351千円増加し、その他が15,182千円減少したことによるものであります。これらの結果、当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ995,341千円増加し、14,618,365千円となりました。(純資産)当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ193,571千円増加し、8,781,290千円となりました。これは主に、四半期純利益により416,538千円増加し、剰余金の配当により258,843千円減少したことによるものであります。これらの結果、自己資本比率は37.5%(前事業年度末は38.6%)となりました。
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