【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染防止対策などにより社会経済活動の平常化が進んだことから、概ね回復基調で推移いたしました。一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、急激な円安進行、資源価格や原材料価格の上昇などにより、引き続き先行き不透明な状況にあります。このような状況下、当社グループは、引き続き安全・安心な製品をお客様に安定的に提供してまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、次のとおりであります。①砂糖事業社会経済活動の平常化に伴う需要の回復による販売量増加と販売価格の上昇により、売上高は10,217百万円(前年同期比10.3%増)となりました。営業利益は、ニューヨーク粗糖先物相場や海上運賃の上昇、円安等の影響を受けた原料輸入価格の上昇及びエネルギーコスト等の高騰により、658百万円(前年同期比20.4%減)となりました。②機能素材事業販売量は、飲料やサプリメント向けとしてヘスペリジンやルチンの採用が好調に推移したことに加え、化粧品原料も回復基調であることから前年同期を上回り、売上高は1,204百万円(前年同期比27.4%増)、営業利益は195百万円(前年同期比21.0%増)となりました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高11,422百万円(前年同期比11.8%増)、営業利益411百万円(前年同期比27.2%減)、経常利益494百万円(前年同期比21.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益352百万円(前年同期比20.2%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、原材料及び貯蔵品の減少などがあるものの、受取手形、売掛金及び契約資産の増加などにより、前連結会計年度末に比べ343百万円増加し12,024百万円となりました。負債合計は、未払法人税等や賞与引当金の減少などがあるものの、支払手形及び買掛金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ189百万円増加し2,134百万円となりました。純資産合計は、配当金の支払などがあるものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、前連結会計年度末に比べ154百万円増加し9,889百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の83.3%から82.2%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
①現金及び現金同等物当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、36百万円増加し3,863百万円(前連結会計年度末比1.0%増)となりました。
②営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、獲得した資金は308百万円(前年同期比35.3%減)となりました。主に売上債権の増加606百万円などがあったものの、税金等調整前四半期純利益の計上494百万円及び棚卸資産の減少365百万円などがあったことによります。
③投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、使用した資金は77百万円(前年同期比26.5%増)となりました。主に貸付金の回収による収入436百万円があったものの、貸付けによる支出470百万円及び有形固定資産の取得による支出37百万円などがあったことによります。
④財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、使用した資金は194百万円(前年同期比1.2%増)となりました。主に配当金の支払190百万円などがあったことによります。
⑤資本の財源及び資金の流動性当社グループの資本の財源及び資金の流動性は、営業活動等に必要な運転資金を確保するために、資金の適正額を維持することとしております。当第3四半期連結累計期間末の資金の残高は、3,863百万円であり、金融機関との間で締結している当座貸越契約による短期借入金の実行残高はありません。また、投資活動の必要資金は原則自己資金にて賄っております。必要に応じて金融機関から調達も行いますが、当第3四半期連結累計期間末の長期借入金の実行残高はありません。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、119百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。