【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染防止対策と平常化に向かう社会経済活動との両立が進んだことから、概ね回復基調で推移いたしました。一方、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、急速な円安進行、資源価格や原材料価格の上昇などにより、引き続き先行き不透明な状況にあります。このような状況下、当社グループは、引き続き感染防止対策を徹底のうえ事業活動を進め、安全・安心な製品をお客様に安定的に提供してまいりました。その結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、次のとおりであります。①砂糖事業販売量は、新型コロナウイルス感染防止対策の浸透により社会経済活動が平常化に向かう中、前年同期よりは一定の回復が見られ、売上高は6,616百万円(前年同期比9.9%増)となりました。営業利益は、ニューヨーク粗糖先物相場や海上運賃の上昇、円安等の影響を受けた原料輸入価格の上昇及びエネルギーコスト等の高騰により、396百万円(前年同期比20.1%減)となりました。②機能素材事業販売量は、機能性表示食品や一般食品・飲料向けとしてヘスペリジンやルチンの新規採用が進み、さらには化粧品原料も回復基調であることから前年同期を上回り、売上高は798百万円(前年同期比24.0%増)、営業利益は122百万円(前年同期比7.9%増)となりました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高7,415百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益212百万円(前年同期比35.1%減)、経常利益233百万円(前年同期比37.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益169百万円(前年同期比35.8%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、受取手形、売掛金及び契約資産や棚卸資産の増加などがあるものの、現金及び預金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ320百万円減少し11,360百万円となりました。負債合計は、支払手形及び買掛金や未払法人税等の減少などにより、前連結会計年度末に比べ287百万円減少し1,658百万円となりました。純資産合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上があるものの、配当金の支払やその他有価証券評価差額金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ32百万円減少し9,702百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の83.3%から85.4%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
①現金及び現金同等物当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、610百万円減少し3,216百万円(前連結会計年度末比16.0%減)となりました。
②営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、使用した資金は344百万円(前年同期は42百万円の獲得)となりました。主に税金等調整前四半期純利益の計上233百万円などがあったものの、売上債権の増加147百万円及び仕入債務の減少187百万円などがあったことによります。
③投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、使用した資金は73百万円(前年同期比21.2%増)となりました。主に貸付金の回収による収入436百万円などがあったものの、貸付けによる支出470百万円及び有形固定資産の取得による支出34百万円などがあったことによります。
④財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、使用した資金は192百万円(前年同期比0.9%増)となりました。主に配当金の支払189百万円などがあったことによります。
⑤資本の財源及び資金の流動性当社グループの資本の財源及び資金の流動性は、営業活動等に必要な運転資金を確保するため、資金の適正額を維持することとしております。当第2四半期連結累計期間末の資金の残高は、3,216百万円であり、金融機関との間で締結している当座貸越契約による短期借入金の実行残高はありません。また、投資活動の必要資金は原則自己資金にて賄っております。必要に応じて金融機関から調達も行いますが、当第2四半期連結累計期間末の長期借入金の実行残高はありません。
(3)研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、84百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。