【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用環境の改善を背景に個人消費や企業の生産活動に緩やかな持ち直しの動きが見られたものの、エネルギーコストの高止まりや物価上昇のほか、世界的な金融引締めが景気下振れ要因として懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況で推移しました。
このような経済情勢にあって、物流業界では国内貨物・輸出入貨物の荷動きはともに低調に推移し、労働力不足等に起因したコストの増加が継続したことに加えて、高水準を維持していた海上・航空運賃単価が高騰前の水準に戻りました。また、不動産業界では都市部におけるオフィスビルの空室率は高い水準を維持し、賃料相場も下落傾向が継続するなど、厳しい状況が続きました。
こうした事業環境のもと、当社グループは、3ヵ年の中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画 2023」で掲げた事業戦略に基づき、物流事業においては、競争力のある物流サービスの提供や業域の拡大に向けて、国内外における新規営業活動を積極的に推進し、収益力を強化したほか、業務の効率化や採算性の向上に一層努めてまいりました。不動産事業においては、既存施設の計画的な保守および改良工事を実施するとともに、適正料金の収受により、安定的な収益基盤の維持強化に努めました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の営業収益は、物流事業で、海上・航空運賃単価が高騰前の水準に戻ったことに伴い、国際輸送業務が減少し、不動産事業で、ビル管理業務が減少したことにより、前年同期比2億6千7百万円(1.4%)減の183億8千1百万円となり、営業利益は、同1億1千7百万円(11.0%)減の9億5千2百万円、経常利益は、ベトナムにおける内航船運賃単価が高騰前の水準に戻ったことに伴う持分法投資利益の減少により、同2億3千3百万円(15.2%)減の13億7百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失に固定資産処分損を計上したことにより、同2億2千3百万円(20.7%)減の8億5千5百万円となりました。
当社グループのセグメントの概況は、次のとおりであります。
① 物流事業
倉庫業務は、機械部品などの保管、入出庫、流通加工業務が好調に推移したほか、前期中に取扱いを開始した業務が寄与したことにより、営業収益は前年同期比1億9千9百万円(4.7%)増の44億6千8百万円となりました。
港湾運送業務は、輸出荷捌業務が減少したものの、船内荷役業務や輸入荷捌業務が増加したことにより、営業収益は前年同期比1百万円(0.1%)増の16億6千4百万円となりました。
陸上運送業務は、日用品や電気製品などの輸配送業務やフェリー輸送業務が増加したことにより、営業収益は前年同期比2億7千6百万円(3.6%)増の79億8千7百万円となりました。
国際輸送業務は、海上・航空運賃単価が高騰前の水準に戻ったほか、輸出入航空貨物、輸出海上貨物、海外現地法人の取扱いが減少したことにより、営業収益は前年同期比8億2千4百万円(28.5%)減の20億7千2百万円となりました。
その他の物流業務は、横浜地区でのR&D施設賃貸の稼働率向上により、営業収益は前年同期比1億5千万円(24.5%)増の7億6千6百万円となりました。
この結果、物流事業全体の営業収益は前年同期比1億9千6百万円(1.1%)減の169億5千9百万円となりました。営業費用は、取扱い減少に伴う作業費や単価下落による仕入運賃等が減少したことにより、前年同期比1億2千1百万円(0.7%)減の162億3千7百万円となりました。以上により、営業利益は前年同期比7千5百万円(9.4%)減の7億2千1百万円となりました。
② 不動産事業
一部施設の不動産賃貸収入やビル管理業務が減少したことにより、営業収益は前年同期比4千2百万円(2.7%)減の15億9百万円となりました。営業費用は、ビル管理業務費が減少したことにより、前年同期比3千3百万円(4.2%)減の7億5千2百万円となりました。以上により、営業利益は前年同期比9百万円(1.2%)減の7億5千6百万円となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、有形固定資産の取得および投資有価証券の時価評価の増加等があったものの、社債の償還および借入金の約定返済による現金及び預金の減少等により、前連結会計年度末に比べ54億3千2百万円減少し、1,103億9千8百万円となりました。
負債については、社債の償還および借入金の約定返済が進んだこと等により、前連結会計年度末に比べ64億2千6百万円減少し、515億3千2百万円となりました。
また、純資産については、配当金の支払い等があったものの、投資有価証券の時価評価の増加に伴うその他有価証券評価差額金の増加および親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、前連結会計年度末に比べ9億9千3百万円増加し、588億6千6百万円となりました。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末より3.3ポイント増加し、52.6%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加があったものの、投資活動によるキャッシュ・フローおよび財務活動によるキャッシュ・フローの減少により、全体で81億7千6百万円の減少となり、現金及び現金同等物の四半期末残高は、141億4千8百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払いおよびその他の資産の増加等があったものの、税金等調整前四半期純利益の計上および減価償却費による資金留保により、5億1千5百万円の増加(前年同四半期比1千9百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産取得による支出等があったため、2億6千万円の減少(前年同四半期比5千1百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還、長期借入金の約定返済および配当金の支払いにより、84億3千8百万円の減少(前年同四半期比71億2百万円の減少)となりました。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社の「株式会社の支配に関する基本方針」について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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