【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。前第3四半期累計期間と会計処理が異なっておりますが、重要な影響がないため経営成績に関する説明におきまして増減額、前年同期比及び前年同四半期比はそのまま比較表記しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)に記載のとおりであります。」
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、行動制限の緩和等により社会経済活動が正常化に向かう動きが見受けられたものの、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・原材料価格の高騰、円安に伴う物価上昇など、景気の先行きにつきましては依然として不透明な状況となっております。
リフォーム業界におきましては、ステイホームによりリフォーム需要が高まってきておりますが、ウッドショックによる木材価格の高騰や資材不足による住宅設備機器の納品遅延など前事業年度から引き続き厳しい事業環境が続いております。
このような経済環境の中、当社では、札幌支店・仙台支店・埼玉支店の北ブロックと横浜支店・千葉支店の関東ブロックに分け、この二本柱による営業展開を図り、地域に根差した採用と人材育成による営業力強化に注力した体制作りを継続し、感染症対策を慎重に行いお客様への対応に十分な注意を払いながら営業活動を行ってまいりました。その結果、その他リフォーム工事及び材料販売は順調に受注を伸ばすことが出来たものの、新型コロナウイルス感染症の継続、ロシアによるウクライナ侵攻による原材料価格の高騰、円安による物価高による消費マインドの低下により、外壁リフォーム工事の受注件数が減少(前年同期比18%減)いたしました。
これらにより当第3四半期累計期間における売上高は1,192,955千円(前年同期比8.0%減)、営業損失は8,037千円(前年同期より82,667千円減)、経常損失は5,028千円(前年同期より84,554千円減)、四半期純損失は3,740千円(前年同期より56,195千円減)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
(外壁リフォーム工事)
外壁リフォーム工事については、消費マインドの低下に伴う受注数の減少とロシアのウクライナ侵攻による原材料価格の高騰により、売上高は999,071千円(前年同期比15.1%減)、セグメント利益は66,193千円(前年同期比59.5%減)となりました。
なお、地域ごとの売上高の内訳としては、北ブロック(北海道エリア1支店、東北エリア1支店、北関東エリア1支店)765,613千円(前年同期比17.5%減)、関東ブロック(南関東エリア2支店)233,457千円(前年同期比6.1%減)となりました。
(その他リフォーム工事)
その他リフォーム工事については、法人向け工事の受注数が増加したことにより、売上高は96,635千円(前年同期比40.5%増)、セグメント利益は3,192千円(前年同期比206.0%増)となりました。
(材料販売)
材料販売については、受注数が前期から大幅に増加し、売上高は97,248千円(前年同期比86.4%増)、セグメント利益は9,533千円(前年同期比102.7%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産は415,406千円となり、前事業年度末と比べ42,521千円増加いたしました。これは主に完成工事未収入金が33,954千円増加、棚卸資産が82,029千円増加、前払費用が6,203千円増加、その他流動資産が7,478千円増加した一方で、現金及び預金が88,812千円減少したことによるものであります。固定資産は527,566千円となり、前事業年度末と比べ174,201千円増加いたしました。これは主に有形固定資産が150,893千円、長期前払費用が21,411千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は942,973千円となり、前事業年度末と比べ216,722千円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債は324,241千円となり、前事業年度末と比べ128,293千円増加いたしました。これは主に工事未払金が24,029千円増加、買掛金が5,936千円増加、短期借入金が100,000千円増加、1年以内返済予定の長期借入金が17,290千円増加、契約負債が7,786千円増加した一方で、未払費用が11,931千円減少、未払法人税等が18,141千円減少したことによるものであります。固定負債は271,598千円となり、前事業年度末と比べ103,523千円増加いたしました。これは主に長期借入金が106,590千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は595,840千円となり、前事業年度末と比べ231,817千円増加いたしました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は347,133千円となり、前事業年度末と比べ15,094千円減少いたしました。これは四半期純損失3,740千円の計上、及び利益処分による配当金の支払い10,650千円をしたことにより、利益剰余金が減少したためであります。
この結果、自己資本比率は36.8%(前事業年度末は49.9%)となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。