【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高265,627百万円(前年同期比19.8%増)、売上総利益93,501百万円(同11.3%増)、販売費及び一般管理費58,615百万円(同16.2%増)、営業利益34,885百万円(同3.9%増)、経常利益35,517百万円(同3.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益19,093百万円(同11.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
[宝酒造]
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、焼酎、清酒は減少したものの、ソフトアルコール飲料、本みりん、原料用アルコール等などは増加いたしました。
以上の結果、宝酒造の売上高は、96,350百万円(前年同期比2.5%増)となりました。売上原価は、原材料や燃料価格の高騰の影響などにより、72,925百万円(同3.9%増)となり、売上総利益は、23,425百万円(同1.6%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費、広告宣伝費などの減少により、18,148百万円(同2.8%減)となり、営業利益は、5,276百万円(同2.7%増)となりました。
[宝酒造インターナショナルグループ]
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、英国、米国でウイスキーが引き続き増加し、清酒も増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業も、海外の飲食店市場を中心に引き続き好調に推移いたしましたので、増加いたしました。
以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は、99,689百万円(前年同期比35.9%増)となりました。売上原価は、原材料費や商品仕入原価の上昇の影響などもあり、68,854百万円(同37.8%増)となり、売上総利益は、30,835百万円(同31.8%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や運送費などが増加し、22,380百万円(同33.5%増)となり、営業利益は、8,454百万円(同27.4%増)となりました。
[タカラバイオグループ]
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、受託が減少したものの、試薬、機器および遺伝子医療が増加いたしました。特に、試薬は一般研究用試薬が増加するとともに、新型コロナウイルス検査関連試薬が、主に国内の感染拡大の影響を受け、増加いたしました。
以上の結果、タカラバイオグループの売上高は、60,206百万円(前年同期比31.9%増)となりました。売上原価は、売上構成の変化等により原価率が上昇し23,771百万円(同105.7%増)となり、売上総利益は、36,434百万円(同6.8%増)となりました。販売費及び一般管理費は、研究開発費などの増加により、17,031百万円(同20.2%増)となり、営業利益は、19,403百万円(同2.6%減)となりました。
[その他]
当第3四半期連結累計期間の売上高は、ワインの輸入販売が引き続き好調に推移したことにより、24,069百万円(前年同期比1.8%増)となりました。売上原価は、20,726百万円(同1.8%増)となり、売上総利益は、3,343百万円(同1.9%増)となりました。販売費及び一般管理費は、運送費などが増加し、1,419百万円(同2.3%増)となり、営業利益は、1,924百万円(同1.6%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は251,746百万円となり、前連結会計年度末に比べ19,422百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が25,478百万円増加し、現金及び預金が6,927百万円減少したことによるものであります。固定資産は137,759百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,644百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が7,281百万円、無形固定資産が927百万円それぞれ増加し、投資その他の資産が564百万円減少したことによるものであります。
以上の結果、総資産は、389,505百万円となり、前連結会計年度末に比べ27,067百万円増加いたしました。
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は68,717百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,433百万円減少いたしました。これは主に1年内償還予定の社債が10,000百万円、未払法人税等が3,277百万円それぞれ減少し、未払酒税が3,582百万円増加したことによるものであります。固定負債は60,971百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,240百万円増加いたしました。これは主にリース債務などの固定負債その他が2,420百万円増加したことによるものであります。
以上の結果、負債合計は、129,688百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,193百万円減少いたしました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は259,816百万円となり、前連結会計年度末に比べ35,260百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益19,093百万円、剰余金の配当7,315百万円により利益剰余金が11,778百万円、為替換算調整勘定が15,523百万円、非支配株主持分が8,459百万円それぞれ増加し、資本剰余金が538百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は53.2%(前連結会計年度末は49.8%)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りにつきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に掲載しております。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は6,139百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変化はありません。