【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における日本の経済状況は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、景気は緩やかに回復しておりますが、原材料価格の高騰、円安による物価上昇など、先行き不透明な状況が続いております。建設業界においては、都心を中心とした再開発案件や製造業の設備投資は引き続き堅調に推移しておりますが、資機材・労務費・運搬費の上昇や技術者・技能労働者不足は継続しており、デジタルトランスフォーメーションや働き方改革による生産性向上への取組みは不可欠です。このような環境下、当社グループは、10年ビジョン「SNK Vision 2030」において、「新日本空調グループは、持続可能な地球環境の実現と、お客様資産の価値向上に向け、ナレッジとテクノロジーを活用するエンジニア集団を目指します。」と基本方針を掲げ、その第2フェーズである中期3か年計画[SNK Vision 2030 PhaseⅡ](2023年~2025年度)を策定し、5つの基本戦略である①事業基盤増強戦略、②収益力向上戦略、③デジタル変革戦略、④企業統治戦略、⑤人的資本戦略を定めて、「社会の持続性」と「企業の持続性」を両立・融合させ、「社会との対話」を通じてこれらの実現に向け、事業運営を進めてまいります。その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、完成工事高469億6千9百万円(前年同四半期比 6.9%増)、営業利益14億1千5百万円(前年同四半期 21億4千7百万円)、経常利益16億9千万円(前年同四半期 27億8千5百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益11億2千9百万円(前年同四半期 18億8千4百万円)となりました。また、受注工事高につきましては、822億6千5百万円(前年同四半期比 25.5%増)となりました。
②財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金預金が141億1千7百万円減少、受取手形・完成工事未収入金等が98億1千1百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ195億8百万円減少し、896億3千8百万円となりました。負債は、支払手形・工事未払金が96億2千8百万円減少、短期借入金が20億6千7百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ193億7百万円減少し、316億2千6百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益により11億2千9百万円増加、配当金の支払いにより14億1百万円減少、自己株式の取得等により13億9千9百万円減少、その他有価証券評価差額金が10億6千万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ2億円減少し、580億1千2百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ141億1千7百万円減少し、108億9百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)売上債権の減少による収入100億4千3百万円、仕入債務の減少による支出110億9千7百万円、未払消費税等の減少額25億3千9百万円、法人税等の支払額15億5千2百万円などにより、86億1千3百万円の支出(前年同四半期 37億3百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資有価証券の取得による支出8億9百万円などにより、7億3千3百万円の支出(前年同四半期 3億5千6百万円の支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)短期借入金の純減少額20億6千7百万円、配当金の支払額14億1百万円、自己株式の取得による支出15億7千6百万円などにより、51億4千4百万円の支出(前年同四半期 33億9千9百万円の支出)となりました。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき事業上および財務上の課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、2億1千8百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。