【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の様々な制限が緩和され、経済活動は正常化に向かいつつある一方、諸物価の高騰や地政学的リスクの高止まり等、先行きは依然として厳しい状況が続いております。
インテリア業界におきましては、重要な指標である新設住宅着工戸数は、前年対比マイナス基調で推移しており、原材料価格の高騰等の影響が顕在化しており、先行きも予断を許さない状況となっております。
当社は、2021年12月期から2023年12月期までの中期経営計画「DaaS(ダース)」を策定し、新たなビジネスチャンスの取り込みと、事業構造の変革に取り組んでおります。
この様な環境のもとで、当社の売上高は前年同期比1.6%増の16,579百万円、営業利益は前年同期比40.7%増の1,079百万円、経常利益は前年同期比41.1%増の1,059百万円、四半期純利益は前年同期比41.9%増の669百万円となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。
インテリア事業
壁装材は6月にホテル、商業施設、医療・福祉施設、オフィスや店舗など全てのコントラクト物件に向けた不燃ビニル壁紙見本帳“ウィル”を発行、カーテンは、5月に「Ready for your New Life」をコンセプトに、それぞれ異なる「こだわり」を持った人たちの「新しいくらし」をより楽しく、より素敵に過ごすことができるようなアイテムをご提案する見本帳“サーラ”を発行、床材は、4月に住宅、非住宅問わず幅広く提案できる複層ビニル床タイル見本帳“エルワイタイル”を発行した他、壁装材見本帳“V-ウォール”、“らくらくリフォームプレミアム”、カーテン見本帳“アンドタイム”、床材見本帳“クッションフロア”等を増冊発行し拡販に努めましたが、売上高は前年同期比0.4%減の13,366百万円となり、セグメント利益は前年同期比18.8%増の939百万円となりました。
スペースソリューション事業
ニューノーマルに対応したオフィス空間構築を検討する顧客企業に対し、顧客ニーズに寄り添った提案活動に注力し、堅調に推移いたしました。この結果、売上高は前年同期比10.8%増の3,212百万円となり、セグメント利益は140百万円(前年同期はセグメント損失23百万円)となりました。
② 財政状態の状況
当第2四半期会計期間末の総資産は前事業年度末比367百万円増の21,462百万円となりました。
流動資産は前事業年度末比298百万円増の17,210百万円となりました。これは電子記録債権の減少(710百万円)等の減少要因はありましたが、主に商品の増加(612百万円)、現金及び預金の増加(227百万円)によるものであります。固定資産は前事業年度末比68百万円増の4,251百万円となりました。
負債総額は前事業年度末比202百万円減の13,184百万円となりました。流動負債は前事業年度末比108百万円増の12,136百万円となりました。固定負債は前事業年度末比310百万円減の1,048百万円となりました。これは主に長期借入金の減少(247百万円)によるものであります。
純資産は前事業年度末比569百万円増の8,277百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加(491百万円)によるものであります。なお、自己資本比率は38.6%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第2四半期累計期間末と比較して645百万円減少し、2,582百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における営業活動により得た資金は、443百万円となりました。これは法人税等の支払額(681百万円)、棚卸資産の増加(679百万円)等の減少要因はありましたが、主に税引前四半期純利益(1,059百万円)、売上債権及び契約資産の減少(838百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における投資活動により使用した資金は、158百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出(101百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間における財務活動により使用した資金は、57百万円となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。