【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和され景気に持ち直しの動きが見られるものの、ウクライナ情勢の長期化や急激な円安による資源価格・原材料価格の上昇が見られるなど、依然として不確実性が高い状況が続きました。
住宅建設業界におきましては、持家の着工は横ばいとなり、貸家の着工は持ち直しの動きが見られ、分譲住宅の着工は底堅い動きとなり、首都圏のマンション総販売戸数は、おおむね横ばいで推移しました。
このような経営環境下において、当社グループは主力事業の建築金物販売において材料費高騰に伴う資材価格の値上げに対して、引き続きVE提案を積極的に行い拡販に努めました。そして10月には、「GINZA innit」2階のライフスタイルショップ「upstairs outdoor living(アップステアーズ・アウトドアリビング)」にてアウトドアファニチャー「PATIO PETITE」の特別展示をいたしました。また、12月には、三島食品の人気ふりかけ「ゆかり」、「かおり」、「あかり」と国産のお米を使ったアルファ化米がセットになった、新商品「三島食品 x IZAMESHI 三島のゆかり・かおり・あかりとごはん」の販売を開始いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間における財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は26,424百万円となり、前連結会計年度末に比べ117百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が1,049百万円減少し、受取手形、売掛金及び契約資産が573百万円、棚卸資産が374百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は9,974百万円となり、前連結会計年度末に比べ401百万円減少いたしました。これは有形固定資産が132百万円、無形固定資産が87百万円、投資その他の資産が180百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、総資産は36,399百万円となり、前連結会計年度末に比べ518百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は20,088百万円となり、前連結会計年度末に比べ22百万円増加いたしました。これは主に、電子記録債務が336百万円増加し、1年内返済予定の長期借入金が56百万円、未払法人税等が80百万円、賞与引当金が169百万円それぞれ減少したことによるものであります。固定負債は5,927百万円となり、前連結会計年度末に比べ559百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が583百万円減少し、役員退職慰労引当金が30百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は26,016百万円となり、前連結会計年度末に比べ537百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は10,383百万円となり、前連結会計年度末に比べ18百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益167百万円の計上と、剰余金の配当160百万円の支払によるものであります。
この結果、自己資本比率は28.5%(前連結会計年度末は28.1%)となりました。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高51,219百万円(前年同四半期比28.5%増)、営業利益353百万円(前年同四半期は185百万円の営業損失)、経常利益479百万円(同100百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益167百万円(同108百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメント別の商品区分別売上高は次のとおりであります。
商品区分
ルート事業
直需事業
計
構成比
住宅用資材(百万円)
25,334
-
25,334
49.5%
ビル用資材(百万円)
19,094
-
19,094
37.3%
DIY商品(百万円)
166
3,379
3,546
6.9%
OEM関連資材(百万円)
-
1,093
1,093
2.1%
その他(百万円)
2,149
-
2,149
4.2%
合計(百万円)
46,745
4,473
51,219
100.0%
①ルート事業(ルート事業は、金物販売店や建材商社、金属工事業者等へ住宅用資材及びビル用資材等を販売しております。また、設計・加工・施工機能による現場サポート営業も行っておりリニューアル専門会社、ゼネコン等へ多様な金属建材のオーダー対応等お客様の課題やニーズにあったソリューションの提供を行っております。)
ルート事業については、工事物件の物流倉庫やマンション建設等が増加したことと、資材の価格改定前の駆け込み需要も重なったことによりビル用資材、住宅用資材の販売が好調に推移しました。また、フヨー株式会社を子会社化した事により、シーリング材、防水材等の建築副資材の販売が好調に推移し、売上高の増加に寄与しました。
この結果、ルート事業全体の売上高は46,745百万円(前年同四半期比31.0%増)となりました。
②直需事業(直需事業は、アウトドアファニチャー「PATIO PETITE」や長期保存食「IZAMESHI」、ガーデンアイテム、雑貨、DIY商品等をホームセンター、通販会社等へ販売しております。また、ハウスメーカーや建材メーカーへはOEM商品を含む建築金物を販売しております。)
直需事業については、新型コロナウイルス感染症による行動制限緩和を主要因とした家中需要の減少により、ホームセンター向けである内装材・DIY資材は低調に推移しました。またEC市場の拡大と共に依然として通販関連は堅調に推移しました。OEM関連資材では賃貸住宅向け資材及びオフィス、ホテルやコミュニケーションブースに使用されるドアクローザーの販売が好調に推移しました。
この結果、直需事業全体の売上高は、4,473百万円(同7.0%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、24百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。