【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行されるなど移動制限の緩和等により経済活動の正常化が進む一方、円安の進行や長期化するウクライナ情勢を背景とした資源価格の高騰などにより景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような経営環境の下、当社グループは2021年度~2023年度を計画期間とする中期経営計画において、2023年度の経営方針を「原点経営の推進」とし、事業の中核であるオリジナル商品をさらに磨き上げることにより、通信販売・店舗販売・卸販売各事業を通して、お客様に「驚き」「楽しさ」「満足感」を提供すべく事業展開を推し進めてまいりました。しかしながら、中核事業である通信販売事業の売上高が前年同期を下回った結果、当第2四半期連結累計期間における連結売上高は、68億42百万円(前年同期比5.9%減)、営業利益39百万円(前年同期比79.5%減)、経常利益は34百万円(前年同期比84.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15百万円(前年同期比89.2%減)となりました。当社グループの報告セグメントの当第2四半期連結累計期間における業績は、次のとおりであります。
(通信販売事業)通信販売事業におきましては、商品面では春夏シーズンに続き、秋冬シーズンの「ビットローファー」、「新・JOG軽」のほか低価格の衣料関連販売促進商品を投入いたしました。また、「3年分の夏を取り戻そう」と銘打ってサンダルを応援価格にて提供いたしました。販売促進面では、テレビCM・インフルエンサーによるPR投稿のほかクーポン懸賞の靴祭りキャンペーン等を実施し、新規顧客の獲得および既存顧客のリピート拡充に努めてまいりました。しかしながら、価格改定が寄与し購入単価は微増したものの、販売促進商品が全体の受注を牽引するに至らず、物価高による実質賃金の低下といった外部環境の変化の中で、商品の価値を魅力的かつ効果的に表現することが十分にできなかったことも影響し、受注件数が前年同期を下回りました。この結果、売上高は33億99百万円(前年同期比14.3%減)となりました。利益面は、売上総利益率は前年同期並みを確保し販管費の削減を図りましたが、減収によりセグメント利益は1億70百万円(前年同期比48.7%減)となりました。(店舗販売事業)店舗販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行ならびに昨年11月に岩岡本店、本年8月に姫路店でオープンしたおかし館効果により、来店客数は第2四半期も増加基調で推移しました。靴の売上高は、7月にオープンした「リノアス八尾店」等靴専門店の堅調な売上伸長により、オリジナル商品・国内商品ともに前年同期を上回りました。また、来店客数の増加が衣料・食品部門等へも波及し、前年同期を上回る売上高を確保しました。この結果、売上高は33億22百万円(前年同期比5.5%増)となりました。利益面は、人件費等の増加による販管費増を増収によりカバーし、69百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
(卸販売事業)卸販売事業におきましては、第1四半期の推移と同様、大卸しおよび新規取引先の受注は堅調に推移した一方で、主力取引先における大口スポット受注の減少が影響し、売上高は1億20百万円(前年同期比20.7%減)となりました。利益面は、売上総利益率の改善により、セグメント損失は2百万円(前年同期は損失11百万円)と縮小しました。
(2)財政状態の状況(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ11億47百万円増加し、119億20百万円となりました。これは、現金及び預金が19億92百万円増加し、商品が4億86百万円、売掛金が2億67百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億32百万円減少し、55億33百万円となりました。これは、建物及び構築物が87百万円減少したこと等によるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ10億14百万円増加し、174億53百万円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ1億94百万円増加し、38億7百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が1億39百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ7億69百万円増加し、61億43百万円となりました。これは、長期借入金が7億64百万円増加したこと等によるものであります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ9億64百万円増加し、99億50百万円となりました。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べ50百万円増加し、75億3百万円となりました。これは、その他の包括利益累計額合計が84百万円増加し、利益剰余金が33百万円減少したこと等によるものであります。自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.3ポイント低下し、43.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ6億92百万円増加し、33億21百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、11億64百万円(前年同期は3億8百万円の使用)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額5億7百万円、売上債権の減少額2億68百万円、減価償却費1億49百万円の計上によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、13億6百万円(前年同期は16億34百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出13億円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、8億33百万円(前年同期は7億19百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入20億円、長期借入金の返済による支出10億95百万円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。