【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営成績の状況当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的な位置づけが5類に移行されるなど、移動制限の緩和等により経済活動は正常化の動きが見られたものの、為替相場の円安変動やロシア・ウクライナ情勢に起因する資源価格の高騰など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。このような環境の下、当社グループは2021年度~2023年度を計画期間とする中期経営計画において、2023年度の経営方針を「原点経営の推進」とし、事業の核であるオリジナル商品をさらに磨き上げることにより、通信販売・店舗販売・卸販売各事業を通して、お客様に「驚き」「楽しさ」「満足感」をお届けすべく事業展開を推し進めてまいりました。しかしながら、通信販売事業において計画を下回った結果、当第1四半期連結累計期間における連結売上高は、38億40百万円(前年同期比7.5%減)、営業利益は1億85百万円(前年同期比41.7%減)、経常利益は1億87百万円(前年同期比42.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億29百万円(前年同期比41.5%減)となりました。当社グループの報告セグメントの当第1四半期連結累計期間における業績は、次のとおりであります。
(通信販売事業)通信販売事業におきましては、販売促進面では「3年分の夏を取り戻そう!」と銘打った夏物シューズ50アイテム応援価格セール、アプリ70万ダウンロード突破記念クーポン配布、時節に応じたWEB特設売り場の設置等を展開いたしました。商品面では、厚底スニーカー、1コインのレディースパンプス、晴雨兼用遮光遮熱の折り畳み傘、接触冷感の半袖ドライTシャツ等の販売促進商品を投入し、新規およびリピート受注の獲得に努めてまいりました。しかしながら、販売促進商品が全体の受注を牽引するに至らず、価格改定により受注単価は上昇いたしましたが受注件数が計画に及ばず、受注金額は前年同期を下回りました。この結果、売上高は20億78百万円(前年同期比13.9%減)となりました。利益面は、減収に加え急激な円安の進行に伴う売上総利益率の低下により、セグメント利益は2億35百万円(前年同期比36.7%減)となりました。(店舗販売事業)店舗販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の5類移行および昨年11月にオープンした岩岡本店のおかし館効果により、来店客数は増加基調で推移いたしました。靴売上高は、靴専門店を主体にオリジナル商品を積極展開したことならびに国内商品の堅調な伸びにより、オリジナル商品・国内商品ともに前年同期を上回りました。また、衣料・食品等その他商品においても前年同期を上回りました。この結果、売上高は16億94百万円(前年同期比2.7%増)となりました。利益面は、販管費を前年同期並みに抑制した一方、粗利益率の高いオリジナル商品の売上が堅調に推移した結果、セグメント利益は54百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
(卸販売事業)卸販売事業におきましては、大卸しおよび新規取引先の受注が堅調に推移した一方で、主力取引先における大口スポット受注の減少が響き、売上高は67百万円(前年同期比25.2%減)となりました。利益面は、粗利益率が改善し、セグメント利益は0百万円(前年同期は損失0百万円)となりました。
(2)財政状態の状況(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ16億60百万円増加し、124億33百万円となりました。これは、現金及び預金が24億97百万円増加し、商品が6億52百万円、売掛金が2億19百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ77百万円減少し、55億88百万円となりました。これは、建物及び構築物が48百万円減少したこと等によるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ15億83百万円増加し、180億22百万円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ1億53百万円増加し、37億66百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が1億87百万円、未払法人税等が78百万円増加し、買掛金が2億10百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ12億44百万円増加し、66億17百万円となりました。これは、長期借入金が12億50百万円増加したこと等によるものであります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ13億97百万円増加し、103億83百万円となりました。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億85百万円増加し、76億38百万円となりました。これは、繰延ヘッジ損益が97百万円、利益剰余金が80百万円増加したこと等によるものであります。自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.9ポイント低下し、42.4%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況当第1四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ20億97百万円増加し、47億26百万円となりました。当第1四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、11億19百万円(前年同期は6億97百万円の獲得)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額6億60百万円、売上債権の減少額2億19百万円、税金等調整前四半期純利益1億87百万円の計上、仕入債務の減少額2億11百万円によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、4億2百万円(前年同期は6億3百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出4億円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、13億78百万円(前年同期は9億87百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入20億円、長期借入金の返済による支出5億62百万円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。