【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等によるエネルギー価格や原材料価格の高騰、各国の金融政策等の影響による急激な円安など、依然として景気の先行きは不透明感を増している状況にあります。このような環境の下、当社グループは、2021年度~2023年度を計画期間とする中期経営計画において、2022年度の経営方針を「唯一無二の存在へ~新しいモノ・やり方で客数を飛躍的に上げる~」とし、ウィズコロナ時代に人々のよりよい暮らしの役に立つために、価格・品質・サービス面においてヒラキ流を徹底することにより、お客様に「驚き」「楽しさ」「満足感」をお届けするべく、オリジナル商品を軸とした通信販売・店舗販売・卸販売の各事業を精力的に展開してまいりました。しかしながら、中国等の新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの影響を受け、オリジナル商品の輸入に遅延が発生し販売機会の逸失を招いた他、急激な円安の進行による仕入原価の高騰等、厳しい経営環境が続きました。この結果、当第2四半期連結累計期間における連結売上高は、72億70百万円(前年同期比7.3%減)、営業利益は1億94百万円(前年同期比61.5%減)、経常利益は2億20百万円(前年同期比55.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億39百万円(前年同期比58.5%減)となりました。当社グループの報告セグメントの当第2四半期連結累計期間における業績は、次のとおりであります。
(通信販売事業)通信販売事業におきましては、商品面では春夏シーズンに続き、秋冬シーズンの「コートタイプスニーカー(税込858円)」「キルティングモックシューズ(税込748円)」等、低価格の親子展開販売促進商品を投入いたしました。販売促進面では、インフルエンサーによる販売促進商品のPR投稿、3010名様にクーポンが当たる家計応援キャンペーンおよびアプリ限定お客様謝恩クーポンキャンペーン等を実施し、新規顧客の獲得および既存顧客のリピート拡充に努めてまいりました。しかしながら、春夏シーズンに中国等の新型コロナウイルス感染症の拡大がタイムリーな商品入荷の妨げとなり、その後のカタログの商品展開にも影響し受注機会を逸することとなりました。また、材料費の高騰および急激な円安の進行により仕入原価が上昇いたしました。この結果、売上高は39億69百万円(前年同期比11.6%減)となりました。利益面は、減収に加え、一部商品について価格改定を行ったものの、仕入原価の上昇が売上総利益率の低下を招いた結果、セグメント利益は3億31百万円(前年同期比49.1%減)となりました。(店舗販売事業)店舗販売事業におきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う活動制限が緩和されたことで来店客数は回復基調となりました。靴の強化策として、オリジナル商品の売り場全面展開に加え、紳士靴・婦人靴における新しいブランド商品の導入を積極的に展開した他、特価商品の仕入れに注力しました。また、岩岡本店の来店客数増加策の一環として、ゲームセンター跡地をお菓子館としてリニューアルオープンすべく改装に着手しました。なお、靴専門店は大阪市内に1店舗オープンし、計11店舗といたしました。この結果、靴の売上高は専門店の売上が寄与し前年同期を上回りました。一方、日用雑貨・食品部門は、巣籠り需要が一巡するなど第1四半期の流れが変わらず、前年同期を下回りました。この結果、売上高は、31億49百万円(前年同期比1.5%減)となりました。利益面は、粗利益率の高いオリジナル商品の売上高および売上構成比が伸長したことに加え、電気料金の上昇はあったものの広告宣伝費を主として販管費を削減した結果、セグメント利益は67百万円(前年同期比104.5%増)となりました。(卸販売事業)卸販売事業におきましては、主力取引先および新規取引先への販売は増加いたしましたが、取引先全体としての需要は力強さに欠け、前年並みに留まりました。この結果、売上高は1億51百万円(前年同期比0.1%減)、利益面は在庫の評価替えおよび円安により仕入原価が上昇した結果、セグメント損失は11百万円(前年同期は利益2百万円)となりました。
(2)財政状態の状況(資産)流動資産は、前連結会計年度末に比べ9億63百万円増加し、119億71百万円となりました。これは、商品が6億26百万円、現金及び預金が3億80百万円増加し、売掛金が1億34百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べ54百万円減少し、56億72百万円となりました。これは、建物及び構築物が87百万円減少したこと等によるものであります。この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ9億8百万円増加し、176億44百万円となりました。(負債)流動負債は、前連結会計年度末に比べ44百万円増加し、39億69百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が94百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ7億37百万円増加し、61億27百万円となりました。これは、長期借入金が6億94百万円増加したこと等によるものであります。この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ7億81百万円増加し、100億97百万円となりました。(純資産)純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億27百万円増加し、75億47百万円となりました。これは、利益剰余金が90百万円増加したこと等によるものであります。自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.5ポイント低下し、42.8%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ12億19百万円減少し、18億36百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は、3億8百万円(前年同期は3億97百万円の獲得)となりました。これは主に、棚卸資産の増加額6億40百万円、税金等調整前四半期純利益2億20百万円の計上、減価償却費1億39百万円の計上によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、16億34百万円(前年同期は21億26百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出22億円、定期預金の払戻による収入6億円によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、7億19百万円(前年同期は7億86百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入19億円、長期借入金の返済による支出11億10百万円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動該当事項はありません。