【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~6月30日)における世界の経済は、インフレの継続に伴う欧米における金利上昇と景気後退懸念、中国経済の回復の遅れ等、先行き不透明な状況が続いています。事業環境としては、自動車産業でEV関連投資が活発化しています。また、旅客数の回復に伴い空港における自動化投資も伸長しています。一方、ここ数年、高水準が継続したeコマース関連投資、半導体投資は一時的な停滞局面にあります。このような経済・事業環境の下、当第1四半期連結累計期間の受注は、自動車生産ライン、空港向けシステムは順調に推移したものの、一般製造業・流通業向けシステムは好調だった前年同期から減少しました。また、半導体・液晶生産ライン向けシステムは前年度に前倒し受注した影響で大きく減少しました。売上は豊富な前期末受注残高をベースに半導体・液晶生産ライン、自動車生産ライン、空港向けシステムが順調に推移した一方、一般製造業・流通業向けシステムは前年同期の実績には及びませんでした。この結果、受注高は1,300億19百万円(前年同期比38.3%減)、売上高は1,345億52百万円(同3.3%増)となりました。なお、売上高は、第1四半期連結累計期間としては過去最高です。利益面は、一般製造業・流通業向けシステムの減収、及び原材料・人件費高騰の影響を受けました。この結果、営業利益は82億18百万円(同20.0%減)、経常利益は94億10百万円(同10.7%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に計上した特別損失がなくなったことなどにより71億79百万円(同23.0%増)となりました。なお、当第1四半期連結累計期間の当社グループの平均為替レートは、米ドルで133.45円(前年同期117.81円)、中国元で19.43円(同18.56円)、韓国ウォンで0.1041円(同0.0975円)等となりました。為替の変動により、前年同期比で受注高は約60億円減少し、売上高は約71億円、営業利益は約3億円それぞれ増加しました。
〔セグメントごとの業績〕セグメントごとの業績は次のとおりです。受注・売上は外部顧客への受注高・売上高を、セグメント利益は親会社株主に帰属する四半期純利益を記載しています。報告セグメントに関する詳細は、後記(セグメント情報等)をご覧ください。なお、当社グループのうち、株式会社ダイフク、株式会社コンテックをはじめとする国内の会社が3月末決算であるのに対し、海外子会社については、そのほとんどが12月末決算のため2023年1月から3月末までの期間の状況を記載しています。
① 株式会社ダイフク受注は、一般製造業・流通業、半導体・液晶生産ライン向けシステムが好調だった前年同期から大きく減少しました。売上は、一般製造業・流通業向けシステムが減収となりました。セグメント利益は、一般製造業・流通業向けシステムの減収、及び原材料・人件費高騰の影響を受けたものの、前年同期に計上した特別損失がなくなったことなどにより、増益となりました。この結果、受注高は530億6百万円(前年同期比46.9%減)、売上高は508億18百万円(同13.5%減)、セグメント利益は75億65百万円(同44.4%増)となりました。
② コンテックグループ日本市場で製造業への販売が概ね順調だったこと、北米市場でも医療機器業界や空港セキュリティ関連業界向けの販売が順調だったことから、売上高は増加しました。セグメント利益は、増収に伴い増益となりました。この結果、受注高は58億82百万円(前年同期比11.6%増)、売上高は46億69百万円(同27.1%増)、セグメント利益は2億80百万円(同10.7%増)となりました。
③ Daifuku North America Holding Company(DNAHC)グループ受注は、空港向けシステムが伸長したものの、半導体・液晶生産ライン向けシステムは前年同期から大きく減少しました。売上は、前期末受注残高をベースに自動車生産ライン、空港向けシステムが好調に推移しました。この結果、受注高は293億91百万円(前年同期比26.7%減)、売上高は429億47百万円(同22.3%増)、セグメント利益は21億42百万円(同17.7%増)となりました。
④ Clean Factomation, Inc.(CFI)受注は半導体メーカーの投資意欲が旺盛だった前年同期の実績を大きく下回り、売上も減少しました。セグメント利益は、コストダウン効果などにより増益となりました。この結果、受注高は32億16百万円(前年同期比84.8%減)、売上高は58億83百万円(同16.0%減)、セグメント利益は6億15百万円(同81.8%増)となりました。
⑤ その他「その他」は、当社グループを構成する連結子会社68社のうち、上記②③④以外の国内外の子会社です。これらの各社は、マテリアルハンドリングシステム・洗車機等の製造・販売・工事・サービスを行っています。主な子会社の状況は、次のとおりです。国内子会社:株式会社ダイフクプラスモアは、各種洗車機の販売等を行っています。販売台数は、顧客への政府補助金政策が続いていることから順調に推移しました。海外子会社:中国、台湾、韓国、タイ、インドなどにマテリアルハンドリングシステムの生産拠点があり、最適地生産・調達体制の一翼を担いつつ、販売・工事・サービスも行っています。また、北中米、アジア、欧州、オセアニアには販売・工事・サービスを行う子会社を幅広く配置しています。前年同期はアジア向け半導体・液晶生産ライン向けシステムが大きくけん引しましたが、受注はその反動により減少しました。売上、セグメント利益は前期末受注残高をベースに概ね順調に推移しました。この結果、受注高は385億23百万円(前年同期比13.3%減)、売上高は306億45百万円(同18.9%増)、セグメント利益は8億83百万円(同10.2%増)となりました。
〔当社グループの財政状態〕資産は、前連結会計年度末に比べ64億6百万円増加し、5,579億59百万円となりました。これは主に原材料及び貯蔵品が33億63百万円、未成工事支出金等が33億1百万円それぞれ増加したことによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べ60億52百万円増加し、2,252億81百万円となりました。これは主に支払手形・工事未払金等が91億90百万円減少したものの、契約負債が86億5百万円、短期借入金が56億30百万円それぞれ増加したことによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べ3億54百万円増加し、3,326億78百万円となりました。これは主に利益剰余金が16億49百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金が13億42百万円、為替換算調整勘定が10億75百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ63億56百万円減少し、960億33百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の減少は、33百万円となりました(前年同四半期は109億73百万円の増加)。これは主に税金等調整前四半期純利益が93億80百万円、減価償却費が21億90百万円あったものの、仕入債務の減少額が117億3百万円あったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は、34億29百万円となりました(前年同四半期は28億84百万円の減少)。これは主に、固定資産の取得による支出が34億47百万円あったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は、36億37百万円となりました(前年同四半期は98億54百万円の減少)。これは主に、配当金の支払額が86億77百万円あったものの、短期借入金の借入による収入等が55億2百万円あったことによるものです。
(3) 資本の財源と資金の流動性及び調達状況についての分析当社グループの資金状況は、主として営業活動により得られた資金のほか、金融機関からの借入により必要資金を調達しています。また、300億円のコミットメントラインを設定しており、緊急時の資金調達手段を確保しています。
(4) 研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は2,803百万円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
