【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~12月31日)における世界の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が欧米を中心に解除あるいは緩和され、概ね回復基調で推移しました。一方、インフレやサプライチェーンの混乱は終息しておらず、欧米における金利上昇と景気後退懸念もあり、先行き不透明な状況が続いています。このような経済・事業環境において、当社グループの当第3四半期連結累計期間の受注は、各システム向けとも伸長し、特に半導体・液晶生産ライン、空港向けシステムは好調に推移しました。売上は、部材調達期間が長期化している影響を受けたものの、豊富な前期末受注残高をベースに半導体・液晶生産ライン、空港向けシステムがけん引し、全体としては好調に推移しました。この結果、受注高は5,998億57百万円(前年同期比35.9%増)、売上高は4,356億89百万円(同17.9%増)となりました。利益面では、原材料費・人件費等が高騰した影響を受けたものの、売上高の増加により営業利益は401億70百万円(同21.8%増)、経常利益は407億39百万円(同20.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は287億63百万円(同20.6%増)となりました。なお、受注高、売上高、営業利益、経常利益は第3四半期連結累計期間としては過去最高です。
当第3四半期連結累計期間の当社グループの平均為替レートは、米ドルで129.48円(前年同期109.13円)、中国元で19.46円(同16.87円)、韓国ウォンで0.1011円(同0.0961円)等となりました。為替の変動により、前年同期比で受注高は約595億円、売上高は約288億円、営業利益は約16億円、それぞれ増加しました。
〔セグメントごとの業績〕セグメントごとの業績は次のとおりです。受注・売上は外部顧客への受注高・売上高を、セグメント利益は親会社株主に帰属する四半期純利益を記載しています。報告セグメントに関する詳細は、後記(セグメント情報等)をご覧ください。なお、当社グループのうち、株式会社ダイフク、株式会社コンテックをはじめとする国内の会社が3月末決算であるのに対し、海外子会社については、そのほとんどが12月末決算のため2022年1月から9月末までの期間の状況を記載しています。
① 株式会社ダイフク受注・売上ともに全事業領域で伸長し、特に半導体・液晶生産ライン向けシステムは好調に推移しました。セグメント利益は、原材料費等が高騰している影響を受けたものの、売上増に伴い増加しました。この結果、受注高は2,419億54百万円(前年同期比21.1%増)、売上高は1,775億31百万円(同11.5%増)、セグメント利益は185億53百万円(同26.8%増)となりました。
② コンテックグループ日本市場では設備投資が回復し、北米市場でも主力の医療機器や空港セキュリティ関連向けの販売が回復しているものの、セグメント利益は部材価格高騰の影響を受けました。この結果、受注高は151億82百万円(前年同期比0.2%増)、売上高は132億21百万円(同16.6%増)、セグメント利益は4億66百万円(同57.2%減)となりました。
③ Daifuku North America Holding Company(DNAHC)グループ受注は、半導体・液晶生産ライン、自動車生産ライン、空港向けシステムが大きく伸長しました。売上は、前期末受注残高をベースに各システムとも順調に推移しました。この結果、受注高は1,683億47百万円(前年同期比68.3%増)、売上高は1,122億70百万円(同8.3%増)、セグメント利益は54億54百万円(同14.2%増)となりました。
④ Clean Factomation, Inc.(CFI)受注・売上・セグメント利益とも、韓国半導体メーカーの旺盛な投資が続いたことから前年同期の実績を大きく上回りました。この結果、受注高は402億43百万円(前年同期比68.7%増)、売上高は320億28百万円(同42.4%増)、セグメント利益は27億42百万円(同25.8%増)となりました。
⑤ その他「その他」は、当社グループを構成する連結子会社69社のうち、上記②③④以外の国内外の子会社で、マテリアルハンドリングシステム・洗車機等の製造・販売・工事・サービスを行っています。主な子会社の状況は、次のとおりです。国内子会社:株式会社ダイフクプラスモアは、各種洗車機の販売等を行っています。販売台数は、顧客への政府補助金政策により好調に推移し、年間では過去最高に達する見込みです。海外子会社:中国、台湾、韓国、タイ、インドなどにマテリアルハンドリングシステムの生産拠点があり、最適地生産・調達体制の一翼を担いつつ、販売・工事・サービスも行っています。また、北中米、アジア、欧州、オセアニアには販売・工事・サービスを行う子会社を幅広く配置しています。受注・売上とも、アジアにおける半導体・液晶生産ライン向けシステムが好調に推移し、セグメント利益も前年同期から大きく改善しました。この結果、受注高は1,341億29百万円(前年同期比30.8%増)、売上高は1,005億25百万円(同36.6%増)、セグメント利益は45億56百万円(同106.6%増)となりました。
〔当社グループの財政状態〕資産は、前連結会計年度末に比べ620億60百万円増加し、5,453億83百万円となりました。これは主に受取手形・完成工事未収入金等及び契約資産が661億97百万円増加したことによるものです。負債は、前連結会計年度末に比べ248億円増加し、2,160億64百万円となりました。これは主に契約負債が245億92百万円増加したことによるものです。純資産は、前連結会計年度末に比べ372億59百万円増加し、3,293億18百万円となりました。これは主に利益剰余金が167億82百万円、為替換算調整勘定が213億29百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ501億75百万円減少し、684億96百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の減少は、300億50百万円となりました(前年同四半期は370億75百万円の増加)。これは主に税金等調整前四半期純利益が391億6百万円あったものの、売上債権及び契約資産の増加額が493億66百万円、棚卸資産の増加額が206億94百万円あったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は、72億96百万円となりました(前年同四半期は65億16百万円の減少)。これは主に、固定資産の取得による支出が86億80百万円あったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は、227億69百万円となりました(前年同四半期は174億82百万円の減少)。これは主に、配当金の支払額が119億74百万円、長期借入金の返済による支出が94億円あったことによるものです。
(3) 資本の財源と資金の流動性及び調達状況についての分析当社グループの資金状況は、主として営業活動により得られた資金のほか、金融機関からの借入により必要資金を調達しています。また、300億円のコミットメントラインを設定しており、緊急時の資金調達手段を確保しています。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は8,569百万円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
