【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されているものの、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
事業環境においては、国内の公共投資は堅調に推移しており、当社グループの主力である橋梁事業につきましても、新設関連で2,800億円、大規模更新・保全関連で3,200億円(いずれも当社推定値)と前年度および前々年度と同規模程度の発注量が見込まれています。ただし、当第1四半期連結累計期間における発注量(金額ベース)につきましては、前々年同期比半減以下、前年同期比でも15%減(いずれも当社集計値)となっており、全体的に発注時期が遅れ、年度後半の発注量が増えていく見込みとなっております。
このような環境下、受注高につきましては、前年同期に大型の新設橋梁、高速道路の拡幅工事などを受注していたことの影響と入札の結果により、前年同期比62.5%減の80億90百万円となりましたが、今年度は当初より年度の後半に大型目標案件の受注を目指していたことから、受注高に関する見通しの変更はありません。
手持ち工事が予定どおり進捗したことにより、売上高は156億84百万円(前年同期比26.8%増)、営業利益は12億30百万円(同47.3%増)、経常利益は13億14百万円(同42.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億87百万円(同15.8%増)とほぼ計画どおりの数値となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(宮地エンジニアリング)
受注高は、67億22百万円(同31.3%減)となりました。
売上高は、手持ち工事が予定どおり進捗したことにより、92億70百万円(同25.0%増)となりました。
営業利益は5億10百万円(同32.8%減)となりました。
(エム・エム ブリッジ)
受注高は、13億67百万円(同88.4%減)となりました。
売上高は、手持ち工事が予定どおり進捗したことにより、64億36百万円(同33.8%増)となりました。
営業利益は7億20百万円(同1,114.5%増)となりました。
② 財政状態の状況
資産合計は、前連結会計年度末と比較して29億24百万円増加し、659億76百万円となりました。主な要因は、現金預金が41億25百万円、流動資産のその他に含まれる未収入金が7億61百万円、投資有価証券が5億71百万円それぞれ増加した一方で、受取手形・完成工事未収入金等が29億93百万円減少したためであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して22億85百万円増加し、237億68百万円となりました。主な要因は、未成工事受入金が16億15百万円、流動負債のその他に含まれる未払費用が4億98百万円それぞれ増加したためであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して6億39百万円増加し、422億7百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が1億43百万円、その他有価証券評価差額金が4億6百万円それぞれ増加したためであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、41百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
宮地エンジニアリングにおいては、第1四半期連結累計期間において目標とする案件数が少なかった上に、大型工事の受注がなかったため、受注高は前年同期との比較では31.3%の減少となりました。
エム・エム ブリッジにおいては、前年同期に大型案件を受注していたことと、当連結会計年度は下半期の大型案件の受注を目指して受注活動を展開していたことから、受注高は前年同期比88.4%の大幅減となりましたが、ほぼ目標に近い数値となっております。一方、生産と販売については、手持ち工事における大型工事の比率が高くなったことから工事の売上金額も大きくなり、前年同期との比較では生産が35.4%増、販売が33.8%増と大幅に増えることとなりました。
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