【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における電子機器業界においては、産業用電子機器の需要がやや減少したものの、民生用電子機器、電子部品・デバイスの需要は概ね前年同四半期と変わらず、電子機器業界全体の市場は前年同四半期とほぼ同水準で推移いたしました。ASIC事業においては、これまでの主力分野であるゲーム機器、デジタルカメラ、事務機器分野に加え、産業機器分野における国内外の有力顧客に向け、顧客の機器・サービスのアプリケーションに最適なソリューションを提供しております。その競争力は、顧客のアプリケーションに関する深い理解と独自のコア技術を基に、顧客の課題解決のために、独創的なアルゴリズム・アーキテクチャを搭載したシステムLSIを開発し、提供できることにあります。ASSP事業においては、急速な情報通信技術の革新が進展する中で更なる成長を図るため、今後の成長が見込める産業機器分野、通信分野、AI分野、エネルギー制御分野、ロボット分野、車載分野等をターゲットとした新規LSI事業の立ち上げに経営資源を集中しております。アナログ回路の開発・設計技術の競争力強化と、国内・海外企業との戦略的な協業に取り組み、差別化できる付加価値の高いソリューションを開発・提供することで、将来の収益の重要な柱となる新たな事業の育成を図っております。当第2四半期連結累計期間の経営成績につきましては、全体の売上高及び営業利益は前年同四半期に対して減少したものの、ゲームソフトウェア格納用LSI(カスタムメモリ)の需要が第1四半期に比べ当第2四半期は大幅に増加した結果、売上高は359億9千9百万円(前年同四半期比7.5%減)、営業利益は35億6千7百万円(同13.2%減)となりました。また、持分法適用の関連会社であるSiTime Corporationの持分法による投資利益(のれん等償却費を含む)が3億4千4百万円、為替差益が3億7千3百万円それぞれ発生したこと等により、経常利益は43億2千5百万円(同18.0%増)となり、幕張事業所の閉鎖及び開発解析センター等への移転決定に伴い建物等に係る減損損失が3億8千7百万円発生したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純利益は28億8千6百万円(同26.3%増)となりました。なお、当社グループは単一の事業セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,003億1千4百万円(前連結会計年度末比104億7千2百万円の増加)となりました。主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、受取手形、売掛金及び契約資産が44億8千7百万円、商品及び製品が25億6千4百万円、未収入金が17億8千2百万円、関係会社株式が42億3千7百万円、Morse Micro PTY.LTD.へ出資したこと等により投資有価証券が92億2千1百万円増加いたしました。その一方で、現金及び預金が104億3千万円、投資その他の資産のその他が17億5千5百万円それぞれ減少しております。負債合計は276億2千4百万円(同52億1千万円の増加)となりました。主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、支払手形及び買掛金が59億4千6百万円、短期借入金が70億円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が66億7百万円減少しております。純資産は726億8千9百万円(同52億6千1百万円の増加)となりました。主要な項目を前連結会計年度末と比較すると、親会社株主に帰属する四半期純利益が28億8千6百万円となり、為替換算調整勘定が46億2千万円増加した一方で、剰余金の配当が17億2千5百万円となったこと等によるものであります。この結果、自己資本比率は72.5%(同2.6ポイントの下落)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、153億3千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ104億3千万円の減少(前年同四半期は55億9千5百万円の減少)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。営業活動によるキャッシュ・フローは、88億7千6百万円の資金の使用(前年同四半期は57億6百万円の資金の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が41億9千2百万円となり、仕入債務が59億4千6百万円増加した一方で、売上債権が44億8千7百万円増加したこと、棚卸資産が31億5千8百万円増加したこと、その他の資産が24億3千2百万円増加したこと、法人税等の支払額が76億7千1百万円発生したことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、82億9千9百万円の資金の使用(前年同四半期は13億8千4百万円の資金の使用)となりました。これは、Morse Micro PTY.LTD.への出資を主として投資有価証券の取得による支出が91億3千7百万円発生したこと、2019年12月に実施したSmart Connectivity (DisplayPort)事業部門の譲渡に係る事業譲渡による収入が21億5千6百万円、その他の支出が8億円あったこと等によるものであります。この結果、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合算したフリー・キャッシュ・フローは、171億7千5百万円の資金の使用(前年同四半期は70億9千1百万円の資金の使用)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、52億7千4百万円の資金の獲得(前年同四半期は13億6千5百万円の資金の獲得)となりました。これは主に、短期借入金が70億円の純増となったこと、配当金の支払額が17億2千2百万円あったことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、9億2千9百万円(前年同四半期比14.1%減)となっております。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,003億1千4百万円(前連結会計年度末比104億7千2百万円の増加)となりました。流動資産は、現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産、棚卸資産を中心に565億3千9百万円(同9億4千2百万円の減少)となりました。主な項目を前連結会計年度末と比較すると、受取手形、売掛金及び契約資産が44億8千7百万円、商品及び製品が25億6千4百万円、未収入金が17億8千2百万円増加した一方で、現金及び預金が104億3千万円減少しております。固定資産では、関係会社株式が42億3千7百万円、Morse Micro PTY.LTD.へ出資したこと等により投資有価証券が92億2千1百万円増加した一方で、投資その他の資産のその他が17億5千5百万円減少しております。当社グループの資産構成の特徴はその流動性の高さにあり、総資産の56.4%を流動資産が占めております。流動負債は269億7千4百万円となり、流動比率は209.6%となりました。流動資産から棚卸資産67億7千9百万円を控除した資産の額は497億5千9百万円となっており、総資産の49.6%を占めております。このような資産構成は、当社グループが資金を長期に亘り固定化する生産設備等の資産を持たないファブレスメーカーとして事業を展開してきた結果であります。当社グループは、今後も流動性の向上と健全な資産構成のバランスシートの維持に努めてまいります。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は276億2千4百万円(同52億1千万円の増加)となりました。負債の主な内容は、LSI製品の製造委託先からの仕入等に対する仕入債務140億4千8百万円となっております。主な項目を前連結会計年度末と比較すると、支払手形及び買掛金が59億4千6百万円、短期借入金が70億円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が66億7百万円減少しております。純資産は726億8千9百万円(同52億6千1百万円の増加)となりました。主な項目を前連結会計年度末と比較すると、親会社株主に帰属する四半期純利益が28億8千6百万円、剰余金の配当が17億2千5百万円となり、為替換算調整勘定が46億2千万円の増加となっております。自己資本は726億8千9百万円となった結果、自己資本比率は72.5%となりました。
