【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要①経営成績の状況当第2四半期連結会計期間において、当社グループでは、一時的な在庫調整により車載向けロジック製品の受託量が減少し、また、ロジック製品であるフラッシュメモリコントローラの受託量が前四半期に続き減少したものの、メモリ製品やロジック製品であるディスプレイコントローラの受託量の減少が底を打ったことや、同じくロジック製品であるサーバー用CPU・GPUの受託量が増加したこと、連結決算時の為替レートが円安になったことなどから、売上高は、前四半期と比較して増加し、8,616百万円(当期第1四半期比4.5%増)となりました。一方、費用については、台湾での電力の基本料金の値上げや夏季割増料金の適用期間の拡大による用力費の増加や、連結決算時の為替レートが円安になったことなどから、前四半期と比較して増加しました。これらの結果、営業利益は、前四半期と比較して微減し、1,600百万円(当期第1四半期比5.3%減)となりました。経常利益は、為替差益による営業外収益を計上したことなどから、前四半期と比較して微増し、1,799百万円(当期第1四半期比6.2%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、当連結会計年度の法人税を見直したことや、当期第1四半期に計上した固定資産売却益の影響がなくなったことなどから、前四半期と比較して減少し、779百万円(当期第1四半期比31.4%減)となりました。なお、当第2四半期連結会計期間において、法人税等560百万円、非支配株主に帰属する四半期純利益638百万円を計上しております。
当社グループの当第2四半期連結会計期間における売上高の製品別内訳は、以下のとおりです。(単位:百万円)
メモリ製品
ロジック製品
合計
当第2四半期連結会計期間
902
7,714
8,616
(参考)当期第1四半期連結会計期間
585
7,660
8,245
当第2四半期連結累計期間について、当社グループでは、メモリ製品や、ロジック製品であるフラッシュメモリコントローラ、ディスプレイコントローラの受託量が減少したものの、車載向けや5G基地局向け、サーバー用CPU・GPUなどのロジック製品の受託量が増加したこと、連結決算時の為替レートが円安になったことなどから、売上高は、前年同期と比較して増加し、16,862百万円(前年同期比6.7%増)となりました。売上高の増加に伴い、利益も前年同期と比較して増加し、営業利益は3,290百万円(前年同期比8.9%増)、経常利益は3,494百万円(前年同期比4.2%増)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、上記に加え、特別利益として固定資産売却益709百万円を計上したことなどにより、同じく前年同期と比較して増加し、1,917百万円(前年同期比69.7%増)となりました。なお、当第2四半期連結累計期間において、法人税等999百万円、非支配株主に帰属する四半期純利益1,286百万円を計上しております。
当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高の製品別内訳は、以下のとおりです。(単位:百万円)
メモリ製品
ロジック製品
合計
当第2四半期連結累計期間
1,487
15,374
16,862
(参考)前期第2四半期連結累計期間
2,275
13,524
15,800
②財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は75,118百万円となり、前連結会計年度末比2,856百万円の増加となりました。これは主に、売掛金及び契約資産が706百万円、有形固定資産が4,503百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が1,494百万円、未収入金が653百万円それぞれ減少したことによるものです。負債は29,308百万円となり、前連結会計年度末比746百万円の減少となりました。これは主に、その他流動負債が885百万円増加した一方で、未払金が1,529百万円減少したことによるものです。純資産は45,810百万円となり、前連結会計年度末比3,603百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,917百万円を計上した一方で剰余金の配当491百万円の実施等により利益剰余金が1,426百万円、為替換算調整勘定が1,061百万円、非支配株主持分が1,113百万円それぞれ増加したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は13,096百万円となり、前連結会計年度末比1,494百万円の減少となりました。当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、8,952百万円の純収入となりました。これは主に、減価償却費5,938百万円、税金等調整前四半期純利益4,203百万円などにより資金が増加したことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、9,040百万円の純支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9,957百万円により資金が減少したことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、1,998百万円の純支出となりました。これは主に、借入金について借入、返済を合わせた収支が1,437百万円の支出となったことにより資金が減少したことによるものです。
(3)経営方針・経営環境及び対処すべき課題等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営環境及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動該当事項はありません。なお、当社グループのテスト事業における研究開発活動は、受託業務に関連した開発内容が中心であり、これらの研究開発は事業活動に密接に関わる内容であるため、売上原価として処理しております。