【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、売上債権の回収により受取手形、売掛金及び契約資産が減少したことで、資産の残高は前連結会計年度末に比べ2,883百万円減少し、25,424百万円となりました。負債につきましては、売上債権の回収による入金で短期借入金を返済したことで、前連結会計年度末に比べ3,291百万円減少し、10,905百万円となりました。純資産につきましては、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が増加したことで前連結会計年度末に比べ408百万円増加し、14,519百万円となりました。
②経営成績の状況
(単位:百万円)
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
増減額
増減率(%)
売上高
10,358
10,735
377
3.6
営業利益
567
244
△322
△56.9
経常利益
582
326
△256
△44.0
親会社株主に帰属する四半期純利益
427
207
△220
△51.6
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和、5類移行により社会経済活動は正常に戻りつつありましたが、ウクライナ情勢をはじめとする地政学的なリスク、為替の変動や物価上昇の影響など、依然として景気の先行きは不透明な状況が続きました。
このようななか、当社グループにおきましては、マーケティング機能の拡充とソリューション営業力の強化を図り、競争力ある新商品の開発を進め、生産体制の強化により原価低減を図ることで収益性の向上に取り組んでまいりましたが、エネルギー価格高騰や原材料の価格高騰及び供給の遅延等、予断を許さない事業環境となっております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高10,735百万円となりました。営業利益は244百万円、経常利益は326百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は207百万円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(単位:百万円)
売上高
セグメント損益
前第2四半期
連結累計
期間
当第2四半期
連結累計
期間
増減額
増減率(%)
前第2四半期
連結累計
期間
当第2四半期
連結累計
期間
増減額
増減率(%)
情報機器
3,925
3,789
△135
△3.5
778
239
△538
△69.2
照明機器
3,281
3,835
553
16.9
149
568
419
280.2
コンポーネント
2,944
2,888
△56
△1.9
349
247
△101
△29.0
その他
206
222
15
7.6
△13
△5
8
-
情報機器事業
主力製品であります道路情報表示システムの売上高につきましては、前年同四半期に比べ一般道路向けは増加しましたが、高速道路向けは減少しました。
この結果、売上高は3,789百万円となりました。利益につきましては、原材料の価格高騰及び供給の遅延等によりセグメント利益は239百万円となりました。
照明機器事業
民間設備関連の産業用照明器具におきましては、売上高が前年同四半期に比べ増加しました。
公共設備関連におきましても、道路・トンネル照明関連の売上高が前年同四半期に比べ増加しました。
この結果、売上高は3,835百万円となりました。セグメント利益は568百万円となりました。
コンポーネント事業
配電盤や機械装置に用いる産業用配線保護機材の売上高は前年同四半期に比べ増加となりましたが、エアコン用の配管保護機材は前年同四半期に比べ減少しました。
電磁波環境対策部品は半導体市場の調整局面等の影響を受け、売上高・利益ともに減少しました。
この結果、売上高は2,888百万円となりました。セグメント利益は247百万円となりました。
その他の事業
商品仕入販売は100百万円、情報サービスは121百万円となりました。
この結果、その他の事業の売上高は222百万円となりました。セグメント損失は5百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下資金という)は、前年同四半期連結累計期間に比べ611百万円増加し、3,924百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果、獲得した資金は3,184百万円(前年同四半期連結累計期間は3,390百万円の獲得)となりました。これは、売上債権の回収が進み、売掛債権が減少したこと等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果、使用した資金は262百万円(前年同四半期連結累計期間は68百万円の獲得)となりました。
これは、有形固定資産と無形固定資産の取得によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果、使用した資金は2,432百万円(前年同四半期連結累計期間は2,464百万円の支出)となりました。これは、短期借入金の返済等によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、231百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。