【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を経過的な取扱いに従って第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態および経営成績に影響を及ぼしています。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 会計方針の変更」に記載しています。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ3,882百万円減少し、26,261百万円となりました。これは、売掛債権の回収により受取手形、売掛金及び契約資産が減少したこと等によるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ4,479百万円減少し、12,461百万円となりました。これは、売掛債権の回収が進んだことにより、短期借入金、長期借入金が減少したこと等によるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ596百万円増加し、13,799百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことによる利益剰余金の増加等によるものです。
②経営成績の状況
(単位:百万円)
前第3四半期
連結累計期間
当第3四半期
連結累計期間
増減額
増減率(%)
売上高
19,401
15,712
△3,689
△19.0
営業利益
1,793
806
△986
△55.0
経常利益
1,768
810
△957
△54.2
親会社株主に帰属する四半期純利益
1,198
595
△603
△50.3
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、半導体などの電子部品の供給不足も徐々に改善されつつあり、生産活動は回復基調となりましたが、欧米諸国のインフレ懸念に対する金融引き締めを背景とした急激な円安やウクライナ情勢の長期化などによりエネルギー価格や原材料価格は高騰し、物流コストの上昇などもあり景気の先行きは依然不透明な状況が続きました。
このようななか、当社グループにおきましては、マーケティング機能の拡充とソリューション営業力の強化を図り、競争力ある新商品の開発を進め、生産体制の強化により原価低減を図ることで収益性の向上に取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高15,712百万円となりました。営業利益は806百万円、経常利益は810百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は595百万円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(単位:百万円)
売上高
セグメント損益
前第3四半期連結累計
期間
当第3四半期
連結累計
期間
増減額
増減率(%)
前第3四半期連結累計
期間
当第3四半期
連結累計
期間
増減額
増減率(%)
情報機器
9,269
5,496
△3,773
△40.7
1,697
861
△836
△49.3
照明機器
5,287
5,385
97
1.8
516
496
△20
△4.0
コンポーネント
4,460
4,552
92
2.1
551
525
△25
△4.7
その他
383
278
△105
△27.4
△18
△24
△5
-
情報機器事業
主力製品であります道路情報表示システムにおきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による半導体不足・部品の供給不足などにより生産が滞り、高速道路向け、一般道路向けともに売上高が前年同四半期に比べ大幅に減少しました。
この結果、売上高は5,496百万円となりました。セグメント利益は861百万円に減少しました。
照明機器事業
民間設備関連の産業用照明器具におきましては、当第3四半期会計期間から新型コロナウイルス感染症の影響による部品の供給不足などが、解消はされていないものの改善に向かいつつあり、売上高は前年同四半期に比べ微増となりました。
公共設備関連におきましては、情報機器事業と同様の影響を受け売上高は前年同四半期に比べ減少しました。
この結果、売上高は5,385百万円となりました。セグメント利益は496百万円となりました。
コンポーネント事業
電磁波環境対策部品の売上高は前年同四半期に比べ増加となりましたが、配電盤や機械装置に用いる産業用配線保護機材とエアコン用の配管保護機材は減少しました。
この事業におきましては、樹脂材料の調達難および一部外部顧客の生産調整など新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、その影響は軽微でした。
この結果、売上高は4,552百万円となりました。セグメント利益は樹脂材料価格の高騰などにより525百万円と悪化しました。
その他の事業
商品仕入販売は177百万円、情報サービスは101百万円となりました。この結果、その他の事業の売上高は278百万円となりました。セグメント損失は24百万円となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、408百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。