【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループを取り巻く経営環境は、原材料費やエネルギー費の高騰、労務費や物流費等の上昇、日米間の金利差拡大に伴う円安の継続、中国経済に対する懸念等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの属する自動車業界の概況は、前連結会計年度に頻発した半導体供給不足による生産調整は概ね解消され、総生産台数は回復基調にあります。然しながら、中国市場において日系メーカーのシェアが低下する等、大きな変化に直面しております。
このような情勢の中、当第2四半期連結累計期間の売上高は、お客様の生産・販売台数回復により、38,473百万円(前年同期比13.7%増)となりました。
営業利益は、売上高増及び原価低減活動の効果等により、98百万円(前年同期は693百万円の営業損失)と黒字転換することができました。
経常損失は、補助金収入及び助成金収入の減少に加えて為替差損の影響により、209百万円(前年同期は626百万 円の経常損失)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純損失は、586百万円(前年同期は1,190百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりであります。
(日本)
売上高(セグメント間売上高を含まない)はお客様の生産・販売台数回復に伴い、29,645百万円(前年同期比 19.9%増)となりました。セグメント利益は、売上高増及び原価低減活動の効果等により、441百万円(前年同期は272百万円のセグメント損失)と黒字転換することができました。(アジア)
売上高(セグメント間売上高を含まない)は、中国において日系メーカーの生産・販売台数減により、4,623百万円(前年同期比21.8%減)となりました。セグメント利益は、売上高減に加えて原材料費高騰の影響等により、 178百万円(前年同期比67.6%減)となりました。
(北米他)
売上高(セグメント間売上高を含まない)は、お客様の生産・販売台数回復に伴い、4,204百万円(前年同期比 32.0%増)となりました。セグメント損失は、原材料費やエネルギー費高騰影響があったものの売上高増の効果等 により損失額を縮小し、576百万円(前年同期は975百万円のセグメント損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は68,952百万円となり前連結会計年度末比で431百万円の減少となりました。このうち、流動資産は39,119百万円となり前連結会計年度末比で1,036百万円の減少となりました。流動資産の主な減少は、前第4四半期連結会計期間の売上高は年度末特有の増加影響があったことから当第2四半期連結会計期間の売上高は相対的に減少したこと等による売掛金の減少2,147百万円等であります。又、固定資産は29,832百万円となり前連結会計年度末比で605百万円の増加となりました。固定資産の主な増加は、新車立ち上げ前の金型等による建設仮勘定の増加658百万円等であります。
負債は50,085百万円となり前連結会計年度末比で41百万円の減少となりました。このうち、流動負債は32,941百万円となり前連結会計年度末比で1,895百万円の減少となりました。流動負債の主な減少は、短期借入金の減少2,000百万円等であります。又、固定負債は17,143百万円となり前連結会計年度末比で1,854百万円の増加となりました。固定負債の主な増加は、長期借入金の増加1,683百万円等であります。
純資産は18,867百万円となり前連結会計年度末比で389百万円の減少となりました。純資産の主な減少は、親会社株主に帰属する四半期純損失に伴う利益剰余金の減少586百万円等であります。
自己資本比率は、前連結会計年度末対比で0.6ポイント低下し23.6%となりました。なお、第1四半期連結会計期間末対比では、0.7ポイントの上昇となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は12,693百万円となり、前連結会計年度末比で855百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、2,743百万円(前年同期比1,498百万円の増加)となりました。主な資金の増加は、減価償却費2,097百万円、売上債権の減少2,267百万円等であります。主な資金の減少は、棚卸資産の増加442百万円、法人税等の支払額390百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,957百万円(前年同期比276百万円の増加)となりました。主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出2,389百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により運用した資金は、260百万円(前年同期は2,430百万円の資金の調達)となりました。主な内訳は、長期借入金の返済による支出2,903百万円、短期借入金の純減少額2,000百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出763百万円、長期借入れによる収入5,000百万円等であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,184百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び投融資資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金に加え、必要に応じた金融機関からの借入等の実施を基本方針としております。かかる方針に従い、当第2四半期連結累計期間における運転資金や設備投資資金は、自己資金及び金融機関からの借入により充当しました。
今後の投融資に係る支出は長期借入金等で賄うこととし、短期運転資金や一過性の要因による資金ニーズがある場合は、臨機応変に短期借入金による調達で対応して参ります。中期的に借入金返済を進め、自己資本比率を向上させることを経営目標の一つとして、財務体質の強化を図って参ります。
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