【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期の国内景気は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和に伴い緩やかな回復がみられ、企業収益も全般的に改善傾向に向かいました。消費者マインドも持ち直し、コロナ禍で低迷していた外食産業や旅行関連業などが伸長しましたが、一方で食料品等の値上げも相次ぎ、消費者の購買行動は選別志向が一層強くなりました。セグメントの業績は次の通りであります。
(直営店商品販売事業)ハウス オブ ローゼ直営店は、コロナ禍で制限していたハンドウォッシュ(お客様の手を顔に見立て、洗顔料等を使用しお客様の手に触れながら洗顔方法をお伝えする、当社の強みである販売手法)を再開し、お客様一人ひとりに対する「ふれる(触れる)接客」を通じた販売力を再強化することでスキンケア化粧品の売上増加を図りつつ、業績向上に取り組んでおります。その結果、スキンケア化粧品及びメイクアップ化粧品の売上高は前年同期を上回りました。しかしながら、当期間限定で販売しているボディケア化粧品について、本年は機能性を重視した新機軸の商品を発売しましたが、デザイン面を含めお客様への訴求力が弱く、売上高は計画を大きく下回りました。また、毎年この時期の売上に貢献していた雑貨商品の一部が原材料調達の関係で仕入ができず、事業売上高減少の一因となりました。これらの商品は新客獲得にも寄与していたため、新客数も大きく減少しました。さらに6月下旬から開催したサマーセールではヘアケア化粧品の出足が鈍く、全般的に厳しいスタートとなったこと等により、当四半期売上高は、前年同期比で約7%減となりました。EC事業は、コロナ禍の収束に伴うリアル回帰により、EC業界自体の伸長低下が指摘される中、自社ECサイトでは、リピート購入を促進する等CRM強化の成果が表れる形で前年同期比約3%の売上増となりました。また楽天モールもイベントによる訴求や広告宣伝が寄与し伸長しましたが、ZOZOコスメは前年のOPENイベントからの反動減で前年同期売上を下回る結果となり、またこれまで順調に伸長してきたAmazonモールも主力のボディスムーザーを中心に微減となる等、EC事業全体の売上高は、前年同期比約1%増となりました。以上の結果、当事業売上高は20億48百万円(前年同期比5.4%減)、営業損失1億49百万円(前年同期は営業損失91百万円)となりました。
(卸販売事業)卸販売事業もHOR直営店とほぼ同様に、期間限定のボディケア化粧品の低迷及び一部雑貨商品の仕入停滞の影響で客数が減少し、これら商品の売上減が事業全体の売上高に大きく影響を及ぼしました。その中でも個人オーナー店舗向け卸は、スキンケア販売が持ち直すなどで売上高は前年同期比微増となりました。中国越境EC卸は、中国市場の需要回復の遅れもあり、売上高は前年同期から大幅に減少となりました。一方その他一般卸は、コロナ禍からの回復に伴い納品額の増加や取扱品目を拡大する取引先が増え、着実に売上伸長しました。以上の結果、当事業売上高は3億73百万円(前年同期比2.9%増)、営業損失10百万円(前年同期は営業利益3百万円)となりました。
(直営店サービス事業)リラクゼーションサロン事業は、季節限定コースやロングコースの施術需要が伸び、施術単価も上昇しました。またオンラインによる予約利用率も上昇し、スタッフの業務効率向上に寄与しました。しかしながら、前期中に不採算の2店舗を撤退したことから、売上高は前年同期比約5%減となりました。一方カーブス事業は既存会員に対するサポートを強化し、退会者の抑制に努めると共に、フランチャイザーであるカーブスジャパンのTVCMを通じた会員募集等も寄与し、会員数は前期末比で約150名の純増となりました。既存会員に対するサポート目標を設定し、会員一人ひとりの状況把握に努めた結果、スタッフ数不足が続く中で、売上高は前年同期比約6%増となりました。以上の結果、当事業売上高は3億円(前年同期比1.4%増)、営業利益37百万円(前年同期比14.0%増)となりました。
以上、当第1四半期累計期間における売上高は27億22百万円(前年同期比3.6%減)、営業損失1億22百万円(前年同期は営業損失56百万円)、経常損失1億19百万円(前年同期は経常損失52百万円)、四半期純損失1億8百万円(前年同期は四半期純損失56百万円)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期累計期間において事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。