【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は274億96百万円となり、前連結会計年度末に比べて21億57百万円増加しております。これは主に、売上債権が9億40百万円、商品が8億73百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は107億36百万円となり、前連結会計年度末に比べて7億71百万円増加しております。これは主に、買入債務が11億29百万円、未払法人税等が1億45百万円、その他の流動負債が1億28百万円それぞれ増加したことと、短期借入金が7億17百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は167億60百万円となり、前連結会計年度末に比べて13億86百万円増加しております。1株当たりの純資産は964円16銭となり、前連結会計年度末に比べて75円28銭増加しております。
なお、自己資本比率は52.0%となっており、前連結会計年度末と同様であります。
経営成績
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、行動制限の緩和や社会行事の再開、外出マインドの高まりなどで持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復基調となりました。一方で、ウクライナ情勢や欧米の金融引き締め、中国のコロナ対応などの影響による世界経済の景気後退懸念、また、国内におきましても物価上昇による実質所得の低下や企業コストの増大などから、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループでは、卸売事業における新商品開発と販売強化、小売事業における各種サービスの拡充によるお客様満足度の向上に努めてまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高277億円(前年同四半期比1.7%増)、営業利益21億40百万円(同0.4%増)、経常利益22億51百万円(同0.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億13百万円(同4.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 卸売事業
住宅市場は、資材価格の高騰による建設コストの増加が住宅着工を抑制する要因となり、全国では持家、総数ともに前年を下回って推移しておりますが、賃貸物件や分譲マンションの着工が改善してまいりました。4月から12月までの新設持家着工戸数は全国で195,653戸(前年同期比12.5%減)、北海道で8,039戸(同19.9%減)と全国、北海道ともに前年を大きく下回っております。
このような状況のもと、ダクトレス全熱交換換気システム「Air save」などの新商品開発と販売強化に努めてまいりました。
これらの結果、売上高88億2百万円(前年同四半期比0.5%減)、営業利益7億88百万円(同5.7%増)となりました。
② 小売事業
ホームセンター業界においては、引き続き同業他社、他業種との競争の激化が続いております。このような状況のもと、お客様満足度の向上、接客力の強化による他店との差別化に努めてまいりました。これらの結果、売上高170億89百万円(前年同四半期比3.1%増)、営業利益13億87百万円(同1.8%増)となりました。
③ 不動産事業
賃貸資産の適切な管理と効率的な運用を心掛けており、売上高3億30百万円(前年同四半期比18.4%増)、営業利益2億1百万円(同0.5%増)となりました。
④ 足場レンタル事業
業務の効率化による生産性の向上と経費削減に努めておりますが、外国人実習生受け入れによる経費先行もあり、売上高5億88百万円(前年同四半期比4.3%減)、営業利益53百万円(同21.9%減)となりました。
⑤ サッシ・ガラス施工事業
工事現場での設計、監理、施工の基本を徹底することで業務の効率化に努めておりますが、本社改修による一過性の経費増加もあり、売上高8億89百万円(前年同四半期比1.9%減)、営業利益17百万円(同51.1%減)となりました。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。