【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は270億92百万円となり、前連結会計年度末に比べて17億53百万円増加しております。これは主に、売上債権が10億94百万円、商品が6億73百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は109億89百万円となり、前連結会計年度末に比べて10億24百万円増加しております。これは主に、買入債務が10億75百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は161億2百万円となり、前連結会計年度末に比べて7億29百万円増加しております。1株当たりの純資産は928円51銭となり、前連結会計年度末に比べて39円63銭増加しております。
なお、自己資本比率は50.8%となっており、前連結会計年度末と比較して1.2ポイント低下しております。
経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続くものの、行動規制の緩和や社会行事の再開、外出マインドの高まりなどで持ち直しの動きがみられました。しかしながら、急激な円安進行やロシア・ウクライナ情勢悪化の長期化などで原材料価格が高騰し、燃料価格も高止まりするなど先行き不透明な状況が続いております。
当業界におきましては、資材価格の高騰による住宅建設コストの増加が住宅取得マインドの重しとなり、持家の着工戸数は前年を下回って推移しております。当面、原材料価格の高騰と円安による仕入れコストの上昇から住宅価格は高止まりすることが懸念され、先行きは不透明で厳しい経営環境が続くものと思われます。
このような状況のもと当社グループでは、卸売事業における新商品開発と販売強化、小売事業における各種サービスの拡充によるお客様満足度の向上に努めてまいりました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高182億17百万円(前年同四半期比0.7%増)、営業利益13億15百万円(同9.6%減)、経常利益13億92百万円(同8.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益7億17百万円(同9.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
① 卸売事業
住宅市場は、資材価格の高騰による建設コストの増加が住宅着工を抑制する要因となり、全国では持家、総数ともに前年を下回って推移しております。4月から9月までの新設住宅着工戸数(持家)は全国で132,476戸(前年同期比10.9%減)、北海道で5,554戸(同21.8%減)と前年を下回っており、今後も厳しい状況が続くものと予想しております。このような状況のもと、床下冷暖房システム「Air Volley」、ダクトレス全熱交換換気システム「Air save」などのオリジナル商品の販売強化に努めてまいりました。これらの結果、売上高58億73百万円(前年同四半期比0.4%増)、営業利益5億26百万円(同2.2%増)となりました。
② 小売事業
ホームセンター業界においては、引き続き同業他社、他業種との競争の激化が続いております。このような状況のもと、お客様満足度の向上と、接客力の強化による他店との差別化に努めてまいりましたが、人件費、水道光熱費を始めとした経費増加もあり、売上高112億55百万円(前年同四半期比1.3%増)、営業利益8億81百万円(同7.1%減)となりました。
③ 不動産事業
賃貸資産の適切なメンテナンスと効率的な運用を心掛けており、売上高1億96百万円(前年同四半期比6.5%増)、営業利益1億29百万円(同2.8%増)となりました。
④ 足場レンタル事業
業務の効率化による生産性の向上と経費削減に努めておりますが、外国人実習生受け入れによる経費先行もあり、売上高3億86百万円(前年同四半期比7.8%減)、営業利益34百万円(同39.7%減)となりました。
⑤ サッシ・ガラス施工事業
工事現場での設計、監理、施工の基本を徹底することで業務の効率化に努めておりますが、本社改修による一過性の経費増加もあり、売上高5億5百万円(前年同四半期比5.7%減)、営業損失20百万円(前年同四半期は営業利益8百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億58百万円減少し、30億83百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果による資金の増加は5億67百万円(前年同四半期は4億58百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益13億75百万円、減価償却費4億1百万円、棚卸資産の増加額8億42百万円及び法人税等の支払額4億4百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果による資金の減少は2億75百万円(前年同四半期は3億92百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3億16百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果による資金の減少は5億50百万円(前年同四半期は40百万円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の借入による収入6億円、短期借入金及び長期借入金の返済による支出9億2百万円、配当金の支払額2億39百万円等によるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。