【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和等により緩やかな回復基調にありましたが、資源価格の高騰等による物価の上昇や、世界的な金融引き締め等による海外経済の減速懸念などが重なり、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
リース業界においては、2022年4月~12月累計のリース取扱高(公益社団法人リース事業協会統計)は、前年同期比0.2%増加の2兆9,739億円となりました。
このような状況の下、当社グループは、2022年4月より新たに5ヵ年(2022年度~2026年度)の中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」をスタートさせました。
事業活動を通じて社会と企業の共有価値を創造するCSV(Creating Shared Value)の実践により、社会課題の解決と企業価値の向上を同時に実現することで、外部環境が大きく変化していく中で力強く持続的に成長する企業グループを目指してまいります。
当第3四半期連結累計期間の契約実行高は前年同期比7.4%増加の1兆856億2千9百万円となりました。
損益面では、売上高は前年同期比15.3%増加の5,337億6千5百万円、営業利益は前年同期比19.9%増加の413億7千6百万円、経常利益は前年同期比20.7%増加の469億9千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比19.6%増加の307億3千万円となりました。
売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は、ともに前年同期を上回る実績となり、各段階利益については第3四半期の過去最高実績を更新しております。なお、中期経営計画の経営目標に設定している経常利益は、第3四半期としては6期連続で最高実績を更新しております。
② セグメントごとの経営成績
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。各セグメントにおける売上高については「外部顧客への売上高」の金額、セグメント利益については報告セグメントの金額を記載しております。
〔リース及び割賦〕
リース及び割賦の契約実行高は3,364億5千8百万円と前年同期比10.0%減少し、営業資産残高は前連結会計年度末比2.6%減少して1兆7,125億1千3百万円となりました。リース及び割賦の売上高は前年同期比14.3%増加して4,769億9千7百万円となり、セグメント利益は前年同期比18.6%増加して289億5千2百万円となりました。
〔ファイナンス〕
ファイナンスの契約実行高は7,489億9千8百万円と前年同期比17.5%増加し、営業資産残高は前連結会計年度末比14.5%増加して8,889億9千5百万円となりました。ファイナンスの売上高は前年同期比17.7%増加して192億7千6百万円となり、セグメント利益は前年同期比14.8%増加して145億3千3百万円となりました。
〔その他〕
その他の契約実行高は1億7千2百万円と前年同期比31.2%増加し、営業資産残高は前連結会計年度末比5.5%減少して300億3千9百万円となりました。その他の売上高は前年同期比27.6%増加して374億9千1百万円となり、セグメント利益は前年同期比32.3%増加して80億9千8百万円となりました。
③ 財政状態
当第3四半期連結会計期間末の営業資産残高(割賦未実現利益控除後)は、前連結会計年度末比2.6%増加の2兆6,315億4千8百万円となり、総資産は前連結会計年度末比2.4%増加の3兆195億2千5百万円となりました。当第3四半期連結会計期間末において、間接調達は、長期借入金が増加したことなどにより、前連結会計年度末比1.8%増加して1兆7,066億2千6百万円となり、直接調達は、債権流動化に伴う長期支払債務は減少したものの、社債を発行したことなどにより、前連結会計年度末比2.7%増加して7,075億4千万円となりました。この結果、当第3四半期連結会計期間末の調達残高は、前連結会計年度末比2.0%増加して2兆4,141億6千7百万円となりました。直接調達比率は29.3%となり、前連結会計年度末に比べ、0.2ポイント上昇いたしました。
株主資本合計は、利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末比5.5%増加の3,088億9千8百万円となり、当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末比321億9千4百万円(8.6%)増加して4,064億3千4百万円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末比0.8ポイント上昇し12.1%となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。
詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計上の見積りの変更)」に記載の通りであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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