【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、内閣府の月例経済報告によりますと、「景気は、緩やかに回復している。」とされており、先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
(寝具・リビング用品事業)当第2四半期連結累計期間の状況といたしましては、前年同四半期と比べ増収・増益となりました。増収・増益の主な要因は、ダイレクトセールス以外の販売部門において、新型コロナウィルス感染症拡大によって落ち込んだ需要が回復しつつあるためであります。一方、ダイレクトセールス部門においては、販売員の増員を課題として認識しておりますが、継続的な採用活動に努めるも奏功せず減員となったことを主要因として減収・減益となりました。
(不動産賃貸事業)当第2四半期連結累計期間の状況といたしましては、前年同四半期と比べ増収・増益となりました。増収の主な要因は、主要物件である西新宿パークウェストビル・丸八青山ビル・丸八新横浜ビル・調布建て貸し用ホテルの収益が堅調に推移したことによるものであります。増益の主な要因は、修繕等の設備関係費が前年同四半期を下回ったことによるものであります。
以上の結果、売上高は6,036,934千円と前年同四半期と比べ225,708千円(3.9%)の増収となりました。営業利益は957,352千円と前年同四半期と比べ247,518千円(34.9%)の増益となりました。経常利益は上記の営業利益の増加に加え、受取利息が265,521千円増加、受取配当金が89,151千円増加したこと等により、2,338,146千円と前年同四半期と比べ69,898千円(3.1%)の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、上記の経常利益の増加に加え、前年同四半期に旧浜松工場等に係る解体費用引当金の繰入等があったことにより、前年同四半期と比べ167,477千円(13.0%)増加し、1,460,671千円となりました。
セグメント毎の状況は以下のとおりであります。① 寝具・リビング用品事業当セグメントにおきましては、売上高は5,522,415千円と前年同四半期と比べ225,040千円(4.2%)の増収、セグメント利益(営業利益)は931,414千円と前年同四半期と比べ134,444千円(16.9%)の増益となりました。② 不動産賃貸事業当セグメントにおきましては、売上高は514,519千円と前年同四半期と比べ667千円(0.1%)の増収、セグメント利益(営業利益)は307,700千円と前年同四半期と比べ117,587千円(61.9%)の増益となりました。
(2) 財政状態当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して3,174,605千円増加し、68,024,330千円となりました。これは主に、満期となった外貨建て定期預金をその他の外貨建て金融資産へ組替えたこと及び時価評価等により、有価証券が1,063,731千円増加、投資有価証券が2,173,836千円増加したためであります。一方で、現金及び預金が329,157千円減少しております。負債は、前連結会計年度末と比較して749,304千円増加し、15,927,620千円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の計上に伴い繰延税金負債が345,100千円増加したこと、夏期以降の出荷に備えた仕入・生産活動等に伴い支払手形及び買掛金が245,957千円増加したこと、並びに解体費用引当金が154,900千円増加したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末と比較して2,425,300千円増加し、52,096,709千円となりました。これは主に、投資有価証券の時価評価によりその他有価証券評価差額金が988,730千円増加したこと、海外子会社財務諸表の円換算レートの変動により為替換算調整勘定が435,403千円増加したこと、並びに配当金の支払い額を上回る親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより利益剰余金が995,746千円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末に比べ791,562千円減少し、19,185,110千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローとその主な要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により獲得した資金は1,497,811千円(前第2四半期連結累計期間は325,574千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益2,253,347千円、及び利息及び配当金の受取額516,012千円によるものであります。一方で、為替差益775,401千円、法人税等の支払額664,999千円などがありました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は1,887,382千円(前第2四半期連結累計期間は207,398千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出2,990,146千円、及び有形固定資産の取得による支出559,288千円によるものであります。一方で、投資有価証券の売却及び償還による収入1,404,924千円などがありました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は464,925千円(前第2四半期連結累計期間は35,074千円の獲得)となりました。これは、配当金の支払額464,925千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は15,749千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。