【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
▶連結経営成績
当社は2021年12月、株式交換によりイズミヤ株式会社及び株式会社阪急オアシスと経営統合いたしました。
当第2四半期連結累計期間の連結経営成績は、当社、イズミヤ株式会社、株式会社阪急オアシス、株式会社関西スーパーマーケット、株式会社KSPの5社の経営成績からなる連結数値を記載しております。前第2四半期連結累計期間の連結経営成績は、株式会社関西スーパーマーケット(2022年2月1日に株式会社関西フードマーケットに商号変更)と株式会社KSPの2社からなる連結数値であり、当第2四半期連結累計期間との間で連結範囲が大きく異なることから、対前年同四半期増減率は記載しておりません。
当社の連結経営成績は、売上高184,941百万円、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する総額売上高は192,067百万円、営業利益1,839百万円、経常利益1,514百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は787百万円となりました。
▶会社別の経営成績
上記のとおり、イズミヤ株式会社、株式会社阪急オアシスの経営成績は当社の前年同期の連結経営成績には含まれておりませんが、経営成績の説明に有用であることから、各社の前年同期との比較に基づき、経営成績を記載しております。会社別の経営成績については、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した数値を記載しております。
新型コロナウイルス感染症による影響が緩和され、前年のコロナ禍における内食需要増大の反動や物価上昇が消費者心理に影響を与えたことで、各社の既存店売上高は前年を下回りました。
イズミヤ株式会社と株式会社阪急オアシスでは、徹底した業務標準化・省力化による生産性向上を目指し、屋号を超えたチラシ紙面や販促施策の統一や店舗フォーマットに応じた商品MDの策定と展開などの施策に取り組みました。
既存店売上高前年同期比はイズミヤ株式会社が94.9%(客数94.7%、客単価100.2%)、株式会社阪急オアシスが91.0%(客数94.0%、客単価96.8%)となりました。
イズミヤ株式会社では、6月にデイリーカナート天下茶屋店(大阪府大阪市)、9月に千里丘店(大阪府吹田市)を改装しました。株式会社阪急オアシスでは4月に「健康」「サステナブル」「多世代共生」をテーマにした吹田SST店(大阪府吹田市)を出店しました。
販売費及び一般管理費については、2社ともに光熱費は増加した一方で、業務標準化・省力化への取り組みの中で人件費等コスト削減に取り組み、前年実績、計画ともに下回りました。
以上の結果、イズミヤ株式会社は総額売上高72,580百万円(前期比97.4%)、営業利益444百万円(前期比29.1%)となりました。株式会社阪急オアシスは総額売上高55,587百万円(前期比93.1%)、営業利益437百万円(前期比37.8%)となりました。
株式会社関西スーパーマーケットでは、「健康経営」(保健師巡回による健康相談など)、「生産性の向上」(アウトパック仕入拡大、スライド棚設置、スチームコンベクション増設など)、「教育」(コンプライアンス、マニュアル・ルールのeラーニングなど)を3つの柱とし、施策を推進しました。
既存店売上高前年同期比は96.5%(客数96.9%、客単価99.6%)となりました。改装については、4月に牧野店(大阪府枚方市)、6月に京阪大和田店(大阪府門真市)、7月に永和店(大阪府東大阪市)の3店舗で実施しました。販売費及び一般管理費については、光熱費が増加した一方で、消耗品費等の見直しなどにより、前年実績、計画ともに下回りました。
以上の結果、総額売上高63,914百万円(前期比96.6%)、営業利益1,120百万円(前期比86.4%)となりました。
なお、株式会社関西スーパーマーケットの経営成績は株式会社関西スーパーマーケットと株式会社KSPとの連結数値です。また、連結上の総額売上高及び営業利益は、上記に株式会社関西フードマーケットの販売費及び一般管理費並びに内部取引消去等の連結修正を加えた結果です。
② 財政状態の状況
(百万円)
21/9末
22/3末
22/9末
21/9末
22/3末
22/9末
現金及び預金
5,576
9,636
8,747
買掛金
7,793
23,209
22,874
売掛金
1,879
11,665
12,318
借入金
1,914
10,001
10,898
棚卸資産
2,624
6,899
7,025
負債合計
18,477
82,096
77,891
流動資産合計
11,770
38,569
35,816
株主資本
35,054
65,476
65,055
固定資産合計
41,885
108,501
106,546
純資産合計
35,177
64,975
64,470
資産合計
53,655
147,071
142,362
負債純資産合計
53,655
147,071
142,362
(2) キャッシュ・フローの状況
2021年12月15日付で、当社を株式交換完全親会社、イズミヤ株式会社及び株式会社阪急オアシスを株式交換完全子会社とする株式交換を実施いたしました。「(1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況」に記載のとおり、前第2四半期連結累計期間に係る四半期連結財務諸表と当第2四半期連結累計期間に係る四半期連結財務諸表との間では連結範囲が大きく異なることから、前年数値は記載しておりません。
(百万円)
主な項目
22/9
営業活動によるキャッシュ・フロー
941
税金等調整前四半期純利益
1,463
減価償却費
2,339
賞与引当金の増減額(△は減少)
△330
売上債権の増減額(△は増加)
△653
棚卸資産の増減額(△は増加)
△125
仕入債務の増減額(△は減少)
△335
法人税等の支払額
△1,151
投資活動によるキャッシュ・フロー
△513
定期預金の預入による支出
△1,150
定期預金の払戻による収入
1,550
有形固定資産の取得による支出
△2,889
無形固定資産の取得による支出
△144
短期貸付金の純増減額(△は増加)
1,925
財務活動によるキャッシュ・フロー
△917
短期借入金の純増減額(△は減少)
1,439
長期借入金の返済による支出
△604
自己株式の取得による支出
△675
配当金の支払額
△589
営業CF+投資CF+財務CF
△488
現金及び現金同等物の期末残高
7,597
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 設備投資の状況
当第2四半期連結累計期間に係る設備投資は、総額で2,175百万円であります。なお、その主な内容は、阪急オアシス新規出店、イズミヤ店舗改装であります。
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