【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、第1四半期連結会計期間より、棚卸資産の評価方法の変更を行っており、遡及処理の内容を反映させた数値で前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態当第2四半期連結会計期間末の資産は、仕掛品が2億66百万円、投資有価証券が2億60百万円それぞれ増加しましたが、受取手形、売掛金及び契約資産が6億18百万円減少した結果、資産合計は前連結会計年度末と比較して2億27百万円(1.9%)減少し、118億58百万円となりました。 負債は、短期及び長期借入金が1億17百万円増加しましたが、電子記録債務が4億39百万円減少した結果、負債合計は前連結会計年度末と比較して2億30百万円(3.2%)減少し、69億2百万円となりました。 純資産は、利益剰余金が1億65百万円減少しましたが、その他有価証券評価差額金が1億59百万円、非支配株主持分が9百万円それぞれ増加した結果、純資産合計は前連結会計年度末と比較して2百万円(0.1%)増加し、49億55百万円となりました。
②経営成績当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症が2023年5月より5類に引き下げられ、国内における行動制限や海外からの入国制限の緩和等により社会環境の正常化が進み、経済活動は新型コロナウイルス感染拡大前の状況に向けて再開しつつあります。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、不安定な世界情勢やエネルギー・資源コストの高騰などにより国内物価が上昇し、先行き不透明な状況が続いております。当社グループを取り巻くガス事業分野のエネルギー関連においては、電力や都市ガスの小売り自由化やエネルギー供給源の多様化の環境下にあって、競争激化が続いております。また、鋼材を中心とした諸資材の高止まりや電力料金他のエネルギー費用の上昇等、収益への影響が懸念されております。このような経済情勢のなか、当社グループは引続き受注の拡大に努めましたが、売上高は、鉄構機器事業及び運送事業は増収となりましたものの、高圧機器事業及び施設機器事業は減収となりました。 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は53億28百万円(前年同期比9億54百万円の減収)となり、営業損失は2億38百万円(同1億69百万円の赤字拡大)、経常損失は1億99百万円(同1億65百万円の赤字拡大)となりました。別途、投資有価証券売却益83百万円等を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は、1億17百万円(前年同期の黒字から赤字)となりました。なお、当期における当社グループ各事業への新型コロナウイルス感染症による影響は、運送事業・生産・販売等に顕著な影響はみられません。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
高圧機器事業主力製品であるLPガス容器の売上及びLPガスプラント工事関連の受注が減少したことから、売上高は32億18百万円となり、前年同期を8億22百万円(20.4%)下回りました。また、セグメント損益(営業損益)は、売上高の減少により、前年同期1億11百万円の黒字から22百万円の赤字となりました。
鉄構機器事業個別受注物件が増加したことにより、売上高は2億43百万円となり、前年同期を16百万円(7.2%)上回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、前年同期を5百万円上回る11百万円となりました。
施設機器事業畜産分野の主力製品である飼料タンクの販売数量が減少し、売上高は7億48百万円となり、前年同期を1億75百万円(19.0%)下回りました。また、セグメント利益(営業利益)は、売上高の減少により、前年同期を63百万円下回る25百万円となりました。
運送事業貨物取扱量が増加したことにより、売上高は11億17百万円となり、前年同期を27百万円(2.5%)上回りました。また、セグメント損失(営業損失)は、売上高の増加により、前年同期57百万円の赤字から22百万円の赤字に縮小となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ51百万円(19.0%)増加し、3億20百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、75百万円であります(前年同期は使用した資金が1億58百万円)。これは、主に仕入債務の減少、棚卸資産の増加はありましたものの、売上債権の回収によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、67百万円であります(前年同期は使用した資金が1億59百万円)。これは、主に有形固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、43百万円であります(前年同期は得られた資金が2億34百万円)。これは、主に借入金の増加によるものであります。
(3) 経営方針、経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標について重要な変更はありません。 (4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の見積りの記載について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の発生額は、4百万円です。なお、当四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発の状況に重要な変更はありません。